やってはいけないダイエット ■ 摂食障害の恐怖 |
誰もが聞いたことがあるであろう「拒食症」と「過食症」。 やせたい気持ちから、食事を摂らなくなったり、 食べては吐くのを繰り返す行為は、症状の典型的な例です。 そして、厄介なのはこれらを自分の意思ではやめられなくなるところ。 嘔吐を繰り返すと、気持ちを落ち着ける働きのある脳内ホルモンの
「セロトニン」が減少し 自分で意識的に吐いているうちはやめられるかもしれませんが、 そうならないためにも、やせるために安易に吐くような行為は、絶対にやめましょう。 |
【詳細】 やってはいけないダイエット ■ 摂食障害の恐怖 |
誰もが耳にしたことがあるであろう「過食症」や「拒食症」という病気。 |
■ 拒食症・過食症とは? |
拒食症と過食症。よく耳にする言葉ではありますが、どう違うのかみなさんはきちんと知っていますか? 拒食症とは、極端に食事の量が減り、長期間食べ物を受け付けない症状のことを言います。根底には「自分は太っている。まだまだやせなくてはいけない」という気持ちがあるので、ストイックなまでに食べなかったり、できるだけ低カロリーなものだけを食べて、脂質や炭水化物などは全く食べなかったり、また食べたものを吐くようになるのが特徴です。 一方の過食症とは、食べ始めると止められなくなる症状のことを指し、ストレスが原因であることが多いようです。こちらは、イヤなことを忘れたいがために食べ、食べ終わると後悔と自己嫌悪から、無理やり吐いて、また食べるということを繰り返すようになります。 拒食と過食。漢字だけ見ると対極にあるように思われるかもしれませんが、根底にあるもの、つまり「やせたい」という気持ちから始まるという点は同じ。 でも、この拒食と過食。どうして自分の意思でやめることができなくなってしまうのでしょうか。 |
|
■ 摂食障害のメカニズム |
拒食でも過食でもその典型的な症状が嘔吐です。 人間には「セロトニン」という脳内神経伝達物質があります。セロトニンは人間の「ホッ」を作り出してくれる物質。セロトニンが分泌されると心が落ち着き、癒されます。この癒しが不安感を解消したり、逆立っている神経を落ち着かせてくれます。 しかし、食事制限や嘔吐を繰り返すとこのセロトニンが不足します。セロトニンが不足すると感情や衝動が抑制できなくなるので、食欲も抑えられなくなります。すると食事量が増え、やせたい気持ちから嘔吐し、セロトニンがまた減って食欲はますます増えるという悪循環に陥ることになります。そして最後は無理やり吐かなくても毎日食べては吐くようになってしまうのです。セロトニンの減少が、拒食と過食の繰り返しの原因の一つなのかもしれませんね。 また、ダイエットのために嘔吐している人は、食べてもすぐに吐けば太らないという思い込みから、実は嘔吐に喜びを感じているとも言われています。 脳内ホルモンも関係してくるので、ここまでくると自分の意思でどうこうするのはなかなか難しくなってきますが、これらを改善する方法は果たしてあるのでしょうか。 |
■ 摂食障害の改善法 |
摂食障害の症状が悪化すれば、専門の病院でカウンセリングを受けながら治すしか道はありません。ですから自分でなんとかしようと思うなら、摂食障害にはならないことが一番です。そのためには、ダイエットのために嘔吐するなんて安易な行動は絶対にやめましょう。 また、食事制限でダイエットを行う場合は、高カロリーなものを摂らないことも重要ですが、セロトニンを減らさないようにすることも大切です。 |