お酒を飲むと翌日ツライ 二日酔い |
二日酔いといえば、頭痛、胃痛、胸やけ、吐き気、倦怠感など様々です。 二日酔いに効果のあるのは、柿、白菜、カフェイン、スポーツドリンクなど。 しかし、どれも一瞬で効果を発揮するものではありません。 |
【詳細】 お酒を飲むと翌日ツライ 二日酔い |
■ 二日酔いのメカニズム |
二日酔いは、アルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドという有害物質や、その酸化物の毒性によるもの。加えて、アルコールによる脱水作用やエネルギー不足などが複合して引き起こされると言われています。
激しい頭痛は、アルコールの脱水作用により、脳の細胞に含まれる水分が減り、脳細胞が縮んでしまうために起こります。もちろん、この脱水症状は脳だけではなく、全身の細胞で起きる現象なので、体内の水分量の減少によって、ナトリウムやカリウムの濃度が上がり、逆にカルシウムやマグネシウム、亜鉛などが体外に排出され、不足します。 また、アルコールによって、肝臓や筋肉に蓄積されているグリコーゲンが使われ、タンパク質を構成する体内のアミノ酸も減ります。さらに、大量のビタミンB1が奪われることで、ビタミン不足にもなります。体内で、こういった現象が起こることで、頭痛や吐き気、めまい、食欲不振、倦怠感などが生まれるのです。これがいわゆる二日酔いですね。 では、二日酔いを予防、改善するには、どのような方法があるのでしょうか。 |
■ 柿 |
秋冬に甘くておいしい柿。二日酔いには柿が良い、と言い伝えで耳にしたこともあるのでは?まさにその通り。先人の知恵は正しいんです。 柿に多く含まれている果糖は、低血糖状態になっている体の糖分を補給し、柿に含まれているカタラーゼという酵素には、アルコールの酸化を活発にし、有害物質であるアセトアルデヒドの分解を早くする効果があります。 また、柿に含まれるビタミンCと、タンニンは血中のアルコールを体外に排出させ、利尿作用のあるカリウムも豊富に含まれています。ただし、渋柿にはビタミンCが少ないので、よく熟れた甘い柿の方が酔い覚ましには効果的。干し柿でもOKです。 |
■ 白菜 |
これから冬に向けて、鍋ものがおいしくなりますよね。そんなときに食べやすいのが白菜です。実は、白菜は、二日酔いにも効果があるんです。
白菜は、肝臓がアルコールを分解するときに生じる熱を下げたり、胃腸に溜まってしまった水分を排出したり、喉の渇きも癒してくれます。 |
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■ カフェイン |
二日酔いによる頭痛には、カフェインが効果的だと言われています。カフェインはだるさを取る効果もありますし、頭がスッキリします。ただ、胃が荒れてしまう可能性もあるので、カフェインの強いコーヒーを飲む時はミルクをたっぷり入れるとよいでしょう。 |
■ スポーツドリンク |
二日酔いを解消するための方法は、結局はアセトアルデヒドを薄めるか、アルコールを体外に出す以外にありません。そこでオススメなのがスポーツドリンクの大量摂取。体内に吸収されやすいので、水よりも効果的です。ただし、利尿作用があるので、頻繁にトイレに行きたくなる可能性も…。外出するなら移動前は避けた方がいいかも知れませんね。 |
■ ぬるめのお風呂(シャワー) |
「サウナじゃないの…?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、お酒を飲んだ後のサウナは、心臓に負担がかかりすぎるため、大変危険です。外からの刺激でオススメしたいのは、ぬるめのお風呂やシャワー。 熱いお風呂は、急激な温度変化によって血管が収縮し、血管が細くなるため、血圧が上がってしまい、体にはよくありません。飲酒後に熱いお風呂に入って死亡した例もあります。 飲み過ぎた翌日の朝は、ぬるい目のお湯にしっかりつかり、ゆっくり汗をかきましょう。お風呂に入る前には、水分を十分に補給するようにしてくださいね。 |
■ 迎え酒は厳禁!! |
二日酔いには迎え酒なんて言いますが、それは間違いです。確かに、一時的に二日酔いの不快な状態からは解放されるのですが、実際は再びアルコールの血中濃度を高めることで、感覚を麻痺させているだけで、解消されたわけではありません。むしろ迎え酒で摂取したアルコールが再びアセトアルデヒドに変わり、アルコールの血中濃度が下がると不快感がよみがえるので、結果として、何の解決にもなりません、できるだけ避けるようにしましょう。
上記のものは、ほんの一例です。いずれも、劇的に解消されるわけはなく、結局は飲み過ぎないことが一番です。飲み慣れている方は、自分の限界も知っているはず。ハメを外しすぎて、翌日に持ち越すことがないように、楽しくお酒を飲むようにしてくださいね。 |