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小さくても栄養が豊富! 肝臓の働きを活発にするゴマ

ゴマはビタミンやミネラル、食物繊維、タンパク質など栄養満点。
その中でも特に注目の成分がセサミン(セサミノール)というリグナン化合物。

セサミンには強い抗酸化作用やコレステロールを低下させる働きがあり、
肝臓の働きを活発にし、二日酔い、悪酔いの予防に効果を発揮してくれます。

そのままだと皮が硬くて栄養素を吸収できない上に、酸化しやすいため、
食べる直前にすりつぶして食べると豊富な栄養素をたっぷり摂ることができます。
ただし、消化が悪くカロリーも高いため食べ過ぎは注意!

一石二鳥…、いや、一石三鳥のダイエットです!!

【詳細】   小さくても栄養が豊富! 肝臓の働きを活発にするゴマ
 
 家庭やお店の食卓の隅に、ポツンと存在しているゴマ。特に塩や砂糖とは違って味が変わるわけではなく、どちらかというと風味を楽しむものですよね。そんなゴマは、古くからたくさんの健康効果があることが知られていて、お酒をよく飲む人にも、是非ともオススメしたい食品です。今回は、そんな「ゴマ」の効果をお届けしたいと思います。
 
■ ゴマの成分

ゴマに含まれる主な成分は、オレイン油、リノール油などの不飽和脂肪酸、カルシウム、鉄分、セレン、ナトリウムなどのミネラル、タンパク質、糖質、食物繊維、ビタミンB、ビタミンE、リグナン化合物など、たくさんの栄養素が含まれています。ゴマは、上記の成分から、高血圧や動脈硬化などの成人病の予防や、カルシウムや鉄分、ビタミンEの効果で疲労回復、貧血にもよいとされる食品です。

活性酸素が大量発生しがちな肝臓に対して、強い抗酸化能力を発揮します。脂肪分解や処理など、脂質代謝に深く関わっている肝臓機能を上昇させ、体脂肪の減少を促すよう働きかけるのです。また、血管の弾力性を向上させる作用もあり、血流を改善し、高血圧予防にも好適です。

■ お酒とゴマの関係

これらの栄養素の中でも特徴的なのがゴマ特有に含まれるセサミン(セサミノール)というリグナン化合物です。セサミン(セサミノール)には、抗酸化作用、つまり細胞の老化やガンを促進させる活性酸素が体内でできるのを防いでくれる働きがあります。アルコールによって負担を強いられる肝臓は特に活性酸素が大量発生しがちな臓器です。そのため、セサミン(セサミノール)の抗酸化作用は肝臓機能を上昇させ、脂質の代謝を活発にさせる作用があるのです。

また、血液中の悪玉コレステロールを減少させて動脈硬化を防いでくれる働きもあります。コレステロールの大半は肝臓で作られていますが、残りは食事から摂ることになります。食事から摂取したコレステロールは、小腸からリンパへ吸収されるのですが、その時セサミン(セサミノール)は小腸でコレステロールが吸収されるのを阻害し、コレステロールが便と一緒に排泄できるようにしてくれるのです。さらに、この働きのすごいところは、コレステロールの吸収を阻害しながら、体に必要な他の脂肪の吸収には影響を与えません。その上、通常はコレステロールの吸収を阻害されると、肝臓でのコレステロールの合成は促進されるのですが、セサミン(セサミノール)は、肝臓での合成を低下させる働きがあるのです。

そういったことから、ゴマはお酒をよく飲む人が気になる肝臓の働きを活発にして、肝臓の負担を軽くし、肝臓病や二日酔い、悪酔いの予防、対策にも効果があります。さらにはお酒を飲む人に不足しがちなビタミンB群も豊富に含まれていることから、お酒好きには、ゴマは欠かせない食品だと言えるでしょう。

 
■ ゴマの摂取方法
 ゴマは、皮が硬いので、そのまま摂取するとうまく消化することができず、体の中を素通りしてしまって吸収することができません。ゴマの豊富な栄養素をたっぷり摂るためには、すりゴマにして消化吸収しやすいようにして食べるのがポイントです。ゴマ和えや揚げ物の衣、お鍋や付けだれの薬味として摂取すると良いでしょう。ただし、消化があまりよくないので、お腹を下しやすい人は、あまり食べ過ぎないように気を付けましょう。ゴマは小さいながらも意外に高カロリーなので、ダイエットを気にする人も、過食は控えたほうがよいでしょう。また、お店などでは、ゴマを自分ですりつぶすことが多いですよね。それは、ゴマが酸化しやすいためです。酸化を防ぐためにも、ゴマを煎ったりすったりする場合は、調理や食べる直前にするようにしましょう。
 

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