『運動前のコーヒーはカラダにいい?悪い?』 本当はどっち?!コーヒーに含まれるカフェインには、脂肪燃焼効果があるが、心臓にとっては危険な存在とか・・
運動とカフェインの関係とは?
コーヒーに含まれるカフェインには、脂肪燃焼効果があるので、運動前に飲むと効果的だと言われています。しかし、心臓にとっては、運動前のコーヒーは危険な存在とか・・。まずは、以下のニュースをご覧ください。
======================================================================= スイス、チューリヒ大学病院統合人間生理学センターのPhilipp A. Kaufmann博士らは、いつもコーヒーを飲む18人の健康な若者を対象に、サイクリングマシンに乗る前と乗った後の、心臓自身の活動を維持するための心筋への血流供給量を、高機能PETスキャンで測定した。 被験者は実験36時間前からコーヒー摂取を止めており、10人は通常の環境で、8人は高度1,500フィート(約4,600メートル)の状況を模した実験室で運動を行った。さらに両群共、コーヒー2杯分に相当するカフェイン200mgを含んだ錠剤を服用した後に、同じテストを行った。 その結果、運動していないときには、カフェインは心筋への血流供給に影響を与えなかったが、カフェイン錠剤服用後では服用前に比べ、運動直後の測定で心筋への血流供給量が通常気圧で22%低下、高度が高い環境では39%低下した。 運動すると酸素供給量の増加に適合するため、心筋への血流が増加する。しかしカフェインは血管壁の特定の受容体を阻害し、運動に応じて血管を広げるという正常な情報伝達プロセスを妨げる可能性をKaufmann博士らは考える。コーヒー摂取は健常者では臨床的問題はないが、冠動脈疾患のように心筋を養う冠動脈への血流が減っている人の場合、特に運動前や高度の高い場所へ行く前では、安全性に疑問がもたれるという。
カフェインを刺激剤と考える人もいるが、心筋への血流供給をみると、運動に役に立つとはいえない。覚醒し注意力が増すという点で、脳への刺激剤であるかもしれないがKaufmann博士は選手が運動の前にカフェインを摂取することは勧められないと述べている。 難しく書いてありますが、要は運動をすると酸素の量を増やすために、本来は血管が広がって血流が多くなるはずなのに、カフェインがその邪魔をしてしまうということです。そうなると、酸素が足りなくなったり、心臓への負担が大きくなってしまいます。 健常者の場合は問題がないようですが、心臓への負担を気にしながら、脂肪燃焼を期待してコーヒーを飲むのなら、例えばアミノ酸など、心臓への負担がなく脂肪燃焼効果を期待できるものを摂取した方がいいかもしれませんね。
運動におけるコーヒーには、こういったリスクもありますが、コーヒーそのものにはきちんと健康効果があります。
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