ギックリ腰とは?ギックリ腰の原因と症状/ギックリ腰になったら...

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ふとした時に襲われる 『ギックリ腰の対処法』

ギックリ腰は、長時間座ったままの仕事をしている人の方が起こりやすい

ギックリ腰とは?ギックリ腰の原因と症状/ギックリ腰になったら…/ギックリ腰を予防するには…

新聞をポストから取り出す時、ゴミ袋を閉じようとした時…腰に激痛が走った経験ってありませんか?それはいわゆるギックリ腰です。でもギックリ腰ってどういう状態なのでしょうか?またどう対処したらいいのでしょう?さらにはどうすれば予防することができるのでしょうか。今回は、そんなギックリ腰について取り上げてみたいと思います。

ギックリ腰とは?

ギックリ腰という言葉は、突然起きる腰痛の代名詞のように使われていますね。ギックリ腰は「突発性腰痛」のことです。

ギックリ腰は特に重い物を持ち上げた時や、腰をひねった時、中腰になった時などに起こります。腰に激痛が走るため、腰を曲げることができなくなったり、歩く、座るなどの日常生活にも支障がでます。

ちなみにヨーロッパでは、突然殴られたような衝撃を受けることから、ギックリ腰のことを「魔女の一撃」と呼んでいるそうです。とっても痛そうな名称ですよね。

では、このギックリ腰は、何が原因でどんな症状が出るのでしょうか。

ギックリ腰の原因と症状

ギックリ腰は次の3つの種類に分けることができます。

○捻挫(ねんざ)

一番多いのがこの捻挫です。腰が捻挫?と思うかも知れませんが、突発的な腰痛の約9割はこの捻挫です。捻挫の中でも特に多いのが仙腸関節捻挫で、骨盤を形成している仙骨と腸骨をつなぐ関節がすり減っていたり、ずれたりして起こると言われています。 この場合は、真っ直ぐ立つことができず、前かがみでしか歩くことができなくなります。

そして、もうひとつ多いのが腰椎捻挫です。腰椎捻挫は、背骨を支える筋肉やじん帯を傷めたために起こります。 この二つを併発すると前かがみというよりかは、カラダが「く」の字にゆがんでしまい、さらに厄介なことになります。

一方、不意な動きによって、腰に少し痛みを感じたもののそれほどでもない…と余り気にせずにいたら、翌朝立てないという場合は、骨盤が歪んで腰の周りのじん帯が伸びてしまったということが考えられます。 腰の捻挫も現象としては、足の捻挫や突き指をしたのと変わりないのですが、腰の捻挫は痛みの程度が尋常でないのが特徴です。

○椎間板ヘルニア

ギックリ腰=椎間板ヘルニアと思っておられる方も多いかもしれませんが、実際は少し違います。椎間板ヘルニアは、ギックリ腰の一種です。

背骨は、たくさんの骨が重なった構造になっていて、その骨と骨の間を椎間板というクッションのようなものでつないでいるのですが、衝撃や圧迫によって、椎間板の中の髄核と呼ばれるものが押し出され、それが脊髄を通っている神経を刺激することによって起こります。

椎間板ヘルニアは捻挫とは違い、腰の後ろ側に強い痛みが起こり、その痛みは腰だけでなく足や太ももまで走り、しびれを感じる場合もあります。かがんだりすると、より一層強い痛みを感じます。

○一時的な椎間板の変形

一時的な椎間板の変形は、中高年以上に多く見られます。長期に渡って痛みを感じるというよりかは、椅子から立ち上がったり、寝返りを打つときなど、一時的に痛みを感じることが多いようです。

ギックリ腰になったら…

ギックリ腰は、劇的に治るような治療法もないので、治るまでには少なくとも1ヶ月くらいかかります。ギックリ腰になったらまず、2~3日間は極力安静にしているようにしましょう。  そして、強い痛みが治まるまでは、氷水などで冷やすようにしましょう。炎症が起きているので、お風呂などで患部を温めたりすると余計に悪化します。

逆に痛みがひいてからも冷やし続けていると、冷えによって血行が悪くなり、かえって完治するのに時間がかかってしまいます。痛みが引いたら冷やすのはやめるようにしてくださいね。

ギックリ腰を予防するには…

まずは、膝を伸ばしたままの姿勢で下の物を持ち上げようとしないことです。持ち上げるときは、足を曲げてしっかりと腰を入れ、膝を使って持ち上げるようにしましょう。

また、腰周りの筋肉、つまり腹筋や背筋を鍛えることで、腰を守ることができます。 ギックリ腰は、意外にも、普段から重い荷物を運んでいる人よりも、デスクワークをしている人や、車を長時間運転している人の方が起こりやすいと言われています。それは、長時間腰だけで上半身を支えることになり、腰への負担が大きくなるからです。

毎日筋トレというのは大変だと思うので、せめて、腰やカラダを軽くひねったり歩いたり、時々姿勢を変えたり、カラダを動かす時間を作るようにしましょう。

寝るときは、背中を丸めてひざを曲げて寝るのがいちばん楽な姿勢です。仰向けに寝るときも、まっすくではなく、ひざを軽く立てるようにしましょう。うつ伏せに寝るのは、腰が反って負担が大きいので、避けた方がいいですね。 また、腰痛の時の寝具は、フカフカのベッドではなく、硬い布団を選ぶようにしましょう。

思いの外、大切な腰。腰を悪くすると何をするにも支障が出てしまいます。変な体制で重いものを持ったり、急激な運動をしたりして、腰に負担がかかるのは避けましょう。若いからと言って大丈夫というものでもありません。また一度腰を悪くすると、それがクセになり、頻発してしまうことにもなります。 普段から腰回りの筋肉を鍛えつつ、注意するようにしましょう。

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