肝臓病の進み方/肝硬変とお酒の量

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『肝硬変になるまでに飲むお酒のトータル量は?』

お酒をよく飲む人が気になる臓器「肝臓」

肝臓病の進み方/肝硬変とお酒の量

お酒をよく飲む人が気になる肝臓。自覚症状が表れにくい肝臓ですから、なおさら健康診断などで普段からチェックしておかなくてはいけません。

肝臓病の進み方

肝臓病の進行具合を簡単に説明すると、急性肝炎→慢性肝炎→肝硬変→肝臓ガンという順序になります。もちろん原因はアルコールに限りませんし、急性肝炎にも以前のコラムでご紹介したようにいくつかの種類があるので(詳しくはこちら)、すべての肝臓病がこの通りに進行していくわけではありませんが…。

肝硬変というのは、肝障害がによるダメージを受け続けた肝臓の細胞の繊維化が進み、肝臓の表面がでこぼこになってしまった状態を指します。通常肝臓は一部が壊死しても細胞を再生させる機能を持っています。肝臓を半分切除しても、時間が経てば再生して元の大きさに戻るのもその機能のおかげ。

しかし、アルコールやウィルスによる攻撃を受け続け、再生の繰り返しを長期間続けていると、肝細胞が破壊され繊維化していってしまうのです。繊維化した肝臓が元に戻ることはなく、その部分の機能は失われてしまいます。一部分だけならまだしも、肝臓全体に広がれば肝臓そのものが機能しなくなり、生命にもかかわってくるというわけです。

肝硬変になるまでのプロセスは様々ですが、肝臓ガンはほとんど肝硬変が進行した結果です。

肝硬変とお酒の量

ところで、個人差はありますが、肝硬変になるまでに人間はどれくらいのアルコールを飲んでいるか知っていますか?

正解は「1トン」です。

1トンってすごい量ですよね。それだけの量のアルコールを処理した肝臓が、機能しなくなるのも当然な気がします。ちなみに、アルコール性の肝炎や脂肪肝はその半分の量でなるといわれています。

肝硬変は医学の進歩によって、治らない病気から、完治まではしなくても延命させることは可能になってきました。もっとも、禁酒が絶対条件ですが…。

何にせよ、いつも言っていることですが、飲みすぎはよくありません。上手く健康なお酒の飲み方をしたいものですね。

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