缶詰と生の食品の違い/食品を冷凍するときの注意

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『冷凍食品と缶詰について』 悪い面ばかりじゃなかった!

便利で栄養価に問題のない冷凍食品・缶詰も。上手に利用して!

缶詰と生の食品の違い/食品を冷凍するときの注意

外食先でも、調理に便利な缶詰や冷凍食品は意外に多く利用されているものです。また、たまに自宅で食事をしようと思っても、ついついお手軽な冷凍食品や缶詰を利用したりすることは多いのではないでしょうか。もしくは、そういったものを利用しなくても、野菜や魚などを調理しても余ったものを冷凍して保存したりすることも多いと思います。
今回は、冷凍や缶詰の食品と生の食材の違いや、余った食材を冷凍するときの注意点についての知識をお届けしいます。

缶詰と生の食品の違い

○マグロとツナ缶

ツナはご存知の通り、マグロです。ツナ缶はサラダやお酒のおつまみなど、自宅でもお店でも利用されることが多い食品です。缶詰でも生のマグロでも、タンパク質としての量に変化がありませんが、缶詰はオイルが使用されていることが多いため、脂肪分は多くなります。また、魚に含まれるコレステロールを下げる効果のある脂肪酸などは、缶詰などの加工品の魚では期待できません。

○生の果物と缶詰の果物

皮をむいたりする手間がいらず便利な缶詰の果物。缶詰はミカンでもパイナップルでもシロップに漬けられているので、やはりカロリーが高くなってしまいます。また、特にみかんなどに期待されるビタミンCなどの栄養価も、缶詰の場合は少なくなってしまいます。面倒でもビタミンCを摂りたいときは、生の果物を食べるようにしましょう。

○生のイワシとイワシの缶詰

これもツナと同じように、オイル漬けにされていることが多い食品です。缶詰はもちろん脂肪分は多くなりますが、骨も一緒に加工されているため、生のイワシよりカルシウムが多く摂れるという利点もあります。

○生のトウモロコシと、コーンの缶詰

生のトウモロコシをバラバラにするのはかなり難しいですよね。缶詰も生でもトウモロコシの栄養価はほとんど変わりません。むしろ、缶詰の方がカロチンが多いので、塩分が多いことをのぞけば、缶詰の方が調理するのに便利でしょう。

○生のカボチャと冷凍のカボチャ

最近は、野菜を冷凍したものも多く販売されています。自分で余った物を冷凍することも多いですよね。カボチャも冷凍でも生でも栄養価はほとんど変わりません。ただし、市販のものは少し加熱した後に冷凍しているため、解凍したまま放置すると、ビタミン類が流出してしまう点に注意しましょう。

○生のイカと冷凍のイカ

冷凍の海鮮食品もよく市販されていますよね。これも生でも冷凍でも栄養価に差はないため、冷凍食品を使った方がいろいろ便利かもしれません。市販のシーフードミックスは、用途も広いためストックしておくと調理に便利かと思います。

食品を冷凍するときの注意

自宅で余った食材を冷凍するときは、新鮮な食材を選びましょう。冷凍してある間に傷んだ食材が、新鮮なものによみがえるはずもありません。魚や肉は、トレイから出してラップや保存用のビニールパックなどに移し替えてから保存しましょう。魚などは、内臓を取って水洗いして水気をとってから冷凍してください。

また、調理したものを温かいまま冷凍庫に入れると、冷凍庫全体の温度が上がり、すでに入っている他の食材の温度も上がってしまいます。温かい食材は冷えてから冷凍しましょう。そして、冷凍するときは、品質を落とさないために、急速に冷凍することが重要です。お肉でもごはんでも、丸めて保存するのではなくできるだけ薄く平らにし、冷気に当たる面積を広げるようにしましょう。できるだけ早く冷凍できるよう、凍ってしまうまでは、冷凍庫の温度を下げるために、ダイヤルを調節して冷凍庫の全体の温度を下げてしまうのも良いと思います。

冷凍での保存期間は肉や魚などの生ものは3週間、野菜であれば1ヶ月くらいが目安です。調理した食品は2〜3週間以内に食べるようにしましょう。また、調理加熱したものは、再冷凍しても味は変わりません。

今回のコラムを見ればわかるように、冷凍や缶詰の食品がカラダによくないとは一慨には言い切れません。便利で栄養価に問題のない食品もありますので、保存方法などを見極めながら上手に利用していきましょう。

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