二度の出産(1)

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二度の出産(1)

私にはまもなく3歳になる男の子と7ヶ月の女の子がいます。
手のかからなかった上の子、超ママっ子な下の子と育児も違いがありますが、
出産も全く違ったので参考になればと思い、投稿します。

☆上の子の出産
周りから「もしかしたら早いかもね」と言われるほど大きくなったお腹。
買い物へ行くと振り返られるほどだったのは知っていた。
私が大きいから?それとも・・・でも出産時の推定体重は3000gくらいだろうと言われていました。

正期産に入ってからお腹の張りが頻繁に起きた。
病院では「いつ生まれてもおかしくない」と言われていた。刺激もしっかりしてもらって気持ちも準備万端。
のちに前駆陣痛とこれが分かったけどなのだけど、陣痛がどんなものか分からない私は妊婦友達に「来たかも」
と毎晩のようにメールをした迷惑者でした。

予定日を翌日に控えていつもよりお腹が張るし、痛みもある。時間を計ってみるとすでに7分間隔。
病院へ電話すると「念のために来て」。車の中で段々痛みが弱くなるのを感じる。
病院では案の定「陣痛は来ているみたいだけど、今は痛くないでしょ?」と言われ、家に帰される。
ちょっとガッカリしながら家に着いたのは夜中の2時。倒れるように寝ました。
翌朝はだんなにお弁当を作り、送り出せました。なーんだ。
と思っていたら昨晩よりお腹が痛くなった。トイレに行くと鮮血が。おしるしです。
それを見てからすぐに「これが陣痛か!」という痛みが襲ってくる。5分間隔だった。
だんなに電話をすると戻ってこれるとのこと。病院は外来が開いてから来るように言われ1時間待つ。
病院へ着く頃には5分間隔は変わらないけど、波が襲ってくると動けないほどに。
外来で見てもらうと「出血はおしるしだね。入院です」と言われ、車椅子で陣痛室へ移動する。
いよいよ来た~!!不安よりもワクワクしていた。

陣痛室に入ったのが10時過ぎ。まだまだ話は出来る。だんなといつ生まれるかな?と話していたが
4つあるベッドの1つから「いたーい、いたーい」と聞こえてくる。
先生と助産師さんの話によると1日前から陣痛室にいて痛がっているけど10分間隔とのこと。
ひぇ~!!怖い!!!不安になる。
でも私の場合はその人より早く進んでいるようで、子宮口も徐々に開いてくる。

陣痛室に入る前、浣腸して大きい方を出したつもりだけど、痛みで出た感覚がなくて気になっていた。
小さい方も出たい感覚があって陣痛の合間を狙って何度もトイレに行った。
トイレに入っている途中で波が来ることもあり、トイレから出られないことも。
段々痛みがついてきてだんなに腰をさすってもらう。でもだんなも初めてのことだから的が外れる。
最初はお願いしていたが、段々命令に。私は尾てい骨が割れるような感覚だったので必死で押さえる。
だんなには強いくらい腰をさすってもらった。

17時になって、担当医が顔を出した。波の合間だったので少しニコリとすると
「笑えるならまだまだだね。今日中には生まれると思うけど」。えぇ?!今日中?!
あと7時間はありますぜ・・・ショックでした。まだ破水が起きていないので無理に破ってもいいけど
そうすると一気に陣痛が来るからキツイと思うので自然に任せますと言われました。
その頃は3分間隔。この痛みと7時間も戦わなくてはならないなんて。
その3時間後、内診をしてもらうとほぼ全開大まで開いているとのこと。
もういきんでも大丈夫との判断だけどまだ時間はかかると思うと言われる。
そして分娩台は硬いから陣痛室のベッドでいきみの練習をしようとなりました。
よく分からないまま、いきみの練習をする。助産師さんがいるときはいいけど、いないときは
ちゃんと出来ているように思えなかった。
再び助産師さんが内診をして「分娩台に行こうか」と言われホッとする。
それと同時に破水。波の合間をぬって分娩室へ移動する。
この病院は母親学級の3.4回目にだんなも参加しないと立会い出産が出来ないのでだんなはここから
外で待つことになる。私はいきむときにいられると気になると思ったのでちょうどよかった。

先生が入ってくるのが見えた。もう少しなんだ!!と自分を励ましながらも意識が朦朧としてくる。
助産師さんが私のお尻を指で押さえている。それが陣痛とともに痛くて「お尻痛い!!」と叫びながら
いきんでいた。何回いきんだだろう。頭が見えたよ!!と言われてから先生が私のお腹をぐいぐい押す。
超痛い!!!でもすぐ頭が出た感覚があった。「ハッハッハッと息はいて!」と言われ一緒にはく。
急に痛みがなくなった。あ、生まれたんだなと分かる。ホゲホゲした声が聞こえた。
「生まれましたよ!!!」と見せてくれた。血がついた少し青みがかった赤ちゃんの姿。
ここで本当なら感動するんだろうけど、私の最初の感想は「デカ!!!」でした。
すぐに洗ってもらいに行きました。
その間、胎盤が出てきたり、採血をしていた。すると先生があまりいい声ではなく「うーん」と言っている。
すごく不安になる。もしかして胎盤がちゃんと出てきていない?と思い、聞いてみると
「胎盤は大丈夫だけど、出口に血腫が出来ちゃってこのまま放置しておけない」とのこと。えぇ?!
血腫を潰すことになりました。それが痛いのなんのって!!!
陣痛から解放されたからか、陣痛より痛いと思いました。15分くらい処置を行ってやっと終わる。
縫うのも時間がかかった様子。

ようやくだんなと赤ちゃんにご対面出来た。だんなはその間写真を撮ったり抱っこさせてもらったり、
私より早く赤ちゃんと接していた。・・・まぁいいんだけど。
赤ちゃんの体重を聞いてビックリした。3910gもありました。
助産師さんには「これだけ大きかったら普通は帝王切開だよ」ですって。そりゃ血腫も出来るわけだ。
血腫を潰したこともあって、出血量は1300mlもあり、しばらくは導尿で起き上がることも禁止された。
さらにおっぱいは1日経ってからだそう。分娩室から出たらしばらく赤ちゃんとも会えないらしい。
産後、普通は2時間分娩室にいるのだけど、私は3時間いさせてもらいました。
だんなとはずっと話をしたり、赤ちゃんと写真を撮ったり。長いけど短いひと時でした。

陣痛室に入ったのが10時過ぎ、出産が22時過ぎだったので12時間かかりました。
大変だったけど、ザ・出産という通常のものプラス血腫を味わえました。
陣痛室に母が来てくれたときに「こんなに苦労して生んでくれたんだね。ありがとう」と言えたのも
本当によかった。経験しなければ分からなかったことでした。

ちなみに陣痛室に先にいた人は私の5時間後、出産したそうです。
みんなそれぞれの出産があるんだね~

 
投稿者 ごんさき さん 投稿日 2008/09/03 03:17 コメント数 0件 不適切通知をする  
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