“ロボコン”生物版【longingly8さんの健康管理カラダカラノート】

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09年07月03日(金)

“ロボコン”生物版

< 若者を撃退 モスキ...  | 地球は冬・日本は夏 >
“ロボコン”生物版 画像1
写真はさび病に感染した小麦

★先週の朝日新聞
 「土曜 ナント! 力学」 2009.06.27 に(僕らが創造 合成生物)が載った。
 「国際遺伝子工学マシン大会」(iGEM)に昨年出場した大学の紹介であるが、
 こんな世界があるのかと曳きこまれていく。
 
 ・東工大:大腸菌で書き換え可能なタッチパネルを作って金賞を受賞。
 ・千葉大:信号分子を作る大腸菌と、その信号を受け取って光る大腸菌の2種を作り、一定の時間が経つと光だす
      大腸菌タイマーで銀賞を受賞。 

         ◇

 ≪合成生物学って何?iGEMってなに?≫

 現在特に注目を集めているのが、生命をパーツ化し、その組み合わせで目的の機能を持った生命を合成するというテーマで、
 iGEMもこの流れを汲んでいる。
 今回紹介するiGEMは、正式名称を"The International Genetically Engineered Machines"という。

 大腸菌を素体として遺伝子工学技術により有用なナノマシンを作成する、大学間の国際コンペだ。
 調べてみたらNationalGeographicの記事が日本語化されているようなので、そこから紹介文を引用する。

  ・ニュース - 科学&宇宙 - “生物ロボコン”、iGEM 2008 - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
  (錠剤サイズの人工透析装置)
   アメリカの子ども用組み立て玩具「エレクターセット」のようにDNAのパーツを操る若き合成生物学者たちが、
   超小型の微生物電池を作り出し、有害なバクテリアを腸内の“お手伝いさん”に変え、
   将来患者が飲み込むことができる錠剤サイズの人工透析装置を開発した。

   これらはすべて国際大学対抗遺伝子工学技術応用機械コンペティション(iGEM)で発表された作品だ。
   iGEMは生物版の“ロボコン”とも呼べるもので、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)で毎年開催されている。

   先週末に開催された今年度のiGEMには北アメリカ、南アメリカ、アジア、ヨーロッパにまたがる21カ国から
   大学院生を中心とする84チームが参加し、遺伝子工学を応用した生物“ロボット”パワーを披露した。

   参加した合成生物学者たちは「パーツ」と呼ばれるDNAの部品をさまざまに組み合わせて、新しい有益な有機体を作り出す。
   コンピュータープログラミングに似ている部分もあり、
   コードの代わりに遺伝物質を追加してバクテリアや酵母菌、ときには哺乳類細胞など既存の有機体を改変する。

   iGEMに参加するチームは、無料で提供されるパーツキットや独自に開発した新パーツを使用して
   オリジナルの新しい生物システムを設計し構築する。アイデアの優劣は、大会当日に行われるプレゼンテーションで決まる。

 iGEM2008では
  ・最優秀賞を勝ち取ったのはスロベニアのチームで、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、
   いわゆるピロリ菌に対するワクチンを開発した。人間への影響という意味では最も即効性のあるものといえるだろう。

   ピロリ菌は世界人口の約半数が感染しており、特に開発途上国の感染率が高い。
   感染しても症状が現れないことが多いが、中には消化性潰瘍(かいよう)やガンに発展するケースもある。

   スロベニアのチームは既に2つのワクチンを生成しており、実験用マウスに対するテストを開始している。
   ワクチンの1つはバクテリアを改変して免疫系に対し“視覚化”できるようにするもので、
   もう1つは免疫反応の効率を改善するものである。
 
 ワクチンといえば普通は免疫系に対し刺激を与えて抵抗力をつけさせるものだが、
 このワクチンはピロリ菌の表面にマーカーをくっつけて、免疫系に発見されやすくするというもの。
 この手法を流用すれば、有効な治療法のない他の様々な病気に対してもワクチンを製造可能だろう。
 大賞を獲得したのもうなずけるというものだ。
 http://blackshadow.seesaa.net/article/109728489.html

 ◆とうとう遺伝子導入を必要としないiPS細...
  さまざまな細胞に分化するヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を遺伝子やウイルスを使わず、
  たんぱく質だけで作ることに、米ハーバード大などのチームが成功した。
  マウスでは米独のチームが4月に初めて成功を報告しているが、ヒト細胞では世界初。
  遺伝子の影響などで起きる細胞のがん化を防ぎ、治療用に使える安全なiPS細胞の作成にまた一歩前進した。
  5月29日、米科学誌「セル・ステムセル」電子版で発表した。  (2009年06月01日)

   iPS細胞という新たな幹細胞が確立されてから、わずか2年足らず。
   知ってはいたが改めてバイオ分野の研究速度のすさまじさを目の当たりにした気分だ。
   バイオの世界はマウスイヤー。
  http://blackshadow.seesaa.net/article/120645846.html


 ◆壊滅的な小麦さび病Ug99に耐性を持つコ... (写真)
  NewScientistが先週ニュースを流していたのだが、既存のコムギ品種に対し壊滅的なダメージを与える病原菌、
  小麦さび病Ug99に対する強い耐性を持つ品種が作られたようだ。
  http://blackshadow.seesaa.net/article/116366924.html


 ◆HIV/AIDSの出現時期が1880~1...
  最近の研究成果から、"HIV-1"と呼ばれている、最初に発見されたヒト免疫不全ウイルス(HIV)の出現が、
  もっとも古い場合だと1880年代までさかのぼりそうな事が分かったらしい。
  http://blackshadow.seesaa.net/article/107486500.html 
 ________________________________
 → 日本は、いたるところで政治決断の遅さから国際競争力が低下している。
  残念だ、
  ・研究の最前線が既に日本では無くなっているという点。
  ・幹細胞研究に掛ける予算の桁がそもそも違う。
  ・日本のiPS細胞研究予算の軽く数十倍を、州政府レベルでポンと出す。
   予算計上から研究者への配分に至る速度も違えば、予算の自由度も違う。

  研究者も声を上げているだろうが、届かないっていうことは何が悪い?何が狂っているのか?
  嘆いてばかりいても始まらない。それこそパブリックコメントを使っても国を動かさねば。

  娘がが入学した大学で入学式だったかでこんな話を聞いた。
  「保護者の皆様方、お子さんの入学でやれやれと思わないでください。
   入学後の学生の環境にも目を向けてください。
   保護者の皆様方の入学に費やしたそのエネルギーを
   今度は文部省にぶつけて動かしてください。
   大学も叫んでいます。
   が、保護者の皆様方の世論が政治を、文部省を動かします」と。
 
  研究者も教育者もこれでいいとは思ってないのは事実でしょうが。
  ああ、情けない国ですね。
 

【記録グラフ】
何かの運動
90分
何かの運動(分) のグラフ
睡眠時間
6時間
睡眠時間(時間) のグラフ
 
コメント
ああそう 2009/07/04 21:46
ビル・ゲイツ財団の豊富な資金力が支えてくれて良かった。
日本にはそういうお方が居ないし、金額も桁違い。
置いてきぼりの感が強い。
最近耳にする、発見、研究開発、等々そこまでは新聞でも取り上げるが
その後が知りたいと思う時があります。
あれ?どうなったの?と。
いつの間にやら、どこかの国がその豊富な資金援助で
先端を走っている時がありますね。
持って行かれちゃったのかと・・
 longingly8 2009/07/04 23:58
こう云う記事を読むと、本当に悔しいですね。
また、持って行かれちゃったのかと・・
芽を出す迄に莫大な時間と金銭がかかる研究。
その大変な期間を日本が担わされているようにも思えてしまい
私も釈然としません。
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