運動で得られる脳の快感/脳を元気にするために、足を使った運動...

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足は脳と深い関わりが… 『足を使って脳を活性化させよう!』

足を使わないと脳も衰えてしまう。足を使って脳を元気にしよう

運動で得られる脳の快感/脳を元気にするために、足を使った運動をする

ストレス解消法の一つとしてよくあげられるスポーツ。確かにたまに運動すると、筋肉痛などは恐ろしいですが、なんだかカラダや気分はスッキリした気になりますよね。実は、気分がスッキリするのには、きちんと根拠があって、運動は脳の活性化と深いかかわりがあるのです。今回は、そんな運動と脳の関係についてご紹介します。

運動で得られる脳の快感

運動には、筋肉をつけたり見た目の健康を手に入れるだけでなく、気晴らしや達成感を得たり、仲間とともに行うことで孤独感を解消したりすることができます。また、マラソンのランニングハイという言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、運動することで苦痛を軽くしたり、体内麻薬が分泌されたり、脳神経や脳全体のリラクゼーション効果があるといわれています。

人間は快感を感じ取るA10神経というものを持っています。このA10で使われるドーパミンという物質は、脳を目覚めさせ、快感を与え、創造性を発揮させる重要な神経伝達物質です。これだけでなく、脳にはβエンドルフィンという物質があります。これは、モルヒネの6.5倍ほどある鎮痛作用があり、精神的ストレスを解消する役割をしています。また、カラダのストレスを解消する役割のある副腎皮質刺激ホルモンなどもあります。
特に、運動をしている最中に多く分泌されるβエンドルフィンは、運動後のスッキリとした爽快感や、ストレス解消に大きなかかわりがあることが確認されています。実際に根拠があって、私たちは運動後のスッキリ感を得ていたわけですね。

脳を元気にするために、足を使った運動をしよう!

足を骨折していて、数ヶ月ぶりにギブスを外すとリハビリをしないとうまく歩けない…ということがありますよね。そんな長い期間でなくても、数日間寝込んでしまって足を使わずにいると、すぐに筋肉は衰えてしまいます。でも普段歩くときは、無意識に足を動かしているだけなのに、しばらく動かさないだけで、どうして意識しても歩けなくなってしまうのでしょうか。

実は、足と脳の働きにも密接な関係があります。人間の進化の過程を思い浮かべていただくとわかるのですが、人間が二足歩行をするようになると共に、それまで歩くために使われていた手が、別の働きを持つようになりました。 それと同時に脳も発達しはじめ、動物とは違った進化をするようになっていったのです。つまり足の進化に合わせて、脳も発達していったのです。

ですから、逆に高齢になったりして歩く機会が減ったり運動量が減ると、脳の働きも鈍ってきます。立ったり歩いたりすることで、心臓を鍛え、血液の循環をよくし、脳に刺激を与えているのですが、それができなくなると、脳の働きも鈍くなっていってしまうのです。逆に言うと、全身の筋肉の3分の2が集まっている足を日頃から使い、元気に動かしていると、心臓や脳も元気に動いてくれます。

最近の研究では、ジョギングなどの運動で脳細胞が保護、修復され、脳のはたらきを活発にすることも証明されています。

生活習慣病や肩こり、腰痛などだけでなく、脳を元気にするためにも、日々少しでも多く歩くように努力することを忘れてはいけませんね。いくら運動する時間がないとはいえ、ほんの少しの心がけで歩くことはできます。脳の働きを活性化させるためにも、仕事の合間にちょっと煮詰まった時など、散歩に出かけるなどして上手に取り入れるようにしましょう。

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