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気になるお腹周り 「腹筋運動でお腹の脂肪は減らせるのか?」

「お腹の脂肪が気になるから、毎日腹筋をしている…」
いろいろなシーンでよく耳にするセリフです。
でも、果たして腹筋運動で、本当に脂肪は減っているのでしょうか。

残念ながら、腹筋運動によって筋肉をつけることはできても
直接お腹の脂肪を減らすことはできません。

もちろん腹筋がつくことで、引き締まって見えますし、
内臓の重みでお腹がぽっこり出ることや腰痛を防ぐことができます。
さらに腹筋を鍛えれば、お腹周りに脂肪はつきにくくなりますし、
代謝がよくなり、脂肪の燃焼しやすいカラダを手に入れることもできます。

直接脂肪を減らすことよりも、カラダ全体の代謝をよくすることを考えて、
腹筋運動に取り組んでみましょう。

【詳細】   気になるお腹周り 「腹筋運動でお腹の脂肪は減らせるのか?」
 

最近お腹の脂肪が気になるから、毎日腹筋運動をしているんです…」色々なシーンでよく耳にするセリフですよね。
 腹筋運動を毎日続けることは大変ですが、自宅でも簡単にできますし、短時間でも結構ハードな運動なので、やった満足感を得やすい運動でもあります。きちんと続けていると、見た目にも引き締まってきますし、実際に筋肉もついてきます。

でも、ここで考えてみてください。腹筋運動をはじめた理由である「脂肪」は果たしてどうなったのでしょうか。

今回はそんな「腹筋運動でお腹の脂肪はなくなるのか」ということについて取り上げてみたいと思います。

 
■ 腹筋運動でお腹の脂肪はなくなるの?

皆さんは、腹筋運動をすると、腹筋がつくと同時にお腹周りの脂肪もなくなって、お腹が凹むと思っていませんか?実は、それは大きな勘違いなんです。

腹筋運動を毎日続けていると腹筋がつくので、確かにお腹が引き締まったように見えます。しかし、引き締まって見えるのは、あくまで腹筋がついたからであって、気になる皮下脂肪は、残念ながらそのまま皮下脂肪としてお腹に残っているのです。

では、どうして腹筋運動をしても、お腹の周りの皮下脂肪を落とすことができないのでしょうか。

■ 腹筋運動で皮下脂肪が落ちない理由
 

お腹周りに限らず「脂肪」というものは、筋肉を動かすためではなく、エネルギーを溜めておくために存在しています。ですから、腹筋を使ったからと言って、その周りを覆っている脂肪も一緒に使っているわけではないのです。
 これが、腹筋によって皮下脂肪を落とすことができない理由の一つ目です。

そしてもう一つの理由は、腹筋運動が、脂肪を燃焼させるための運動ではないというところにあります。
 脂肪燃焼に効果がある運動と言えば有酸素運動ですが、腹筋運動は残念ながらこの有酸素運動には属しません。腹筋運動のようなすぐに終わってしまう運動では、脂肪ではなく筋肉に蓄えられている炭水化物やグリコーゲンが使われてしまうのです。

上記のような理由によって、腹筋運動では皮下脂肪を落とすことができないということがわかっていただけたでしょうか。

「じゃあ、がんばって腹筋運動しても意味がないんだ…」と思ったあなた。決してそうではありません。腹筋運動をすることで、直接脂肪を燃焼させることはできなくても、違った効果を得ることができるのです。では、次に腹筋運動で得られる効果について見ていきましょう。

 
■ 腹筋運動で得られる効果
 

腹筋が衰えてくると、内臓の重みでお腹がぽっこりと出っ張ってきますし、ギックリ腰などの腰痛の原因にもなります。しかし、腹筋をつければこれらを防ぐこともできますし、見た目に引き締まった美しいカラダを手に入れることもできます。

また人間のカラダは、常に動かしているところには脂肪がつきにくいようにできています。ですから、きちんと腹筋運動を続けていれば、お腹の周りに皮下脂肪はつきにくくなります。
 さらに、筋肉をつけると基礎代謝が上がるため、脂肪が燃焼しやすいカラダを作ることにもつながっていきます。

基本的には人間のカラダは「ある一部分だけやせる」ということはできない仕組みになっています。ですから、腹筋運動をしたからと言って、お腹周りだけやせたり、脂肪を減らしたりすることもできません。しかしきちんと続けていれば、脂肪がつきにくい、脂肪が燃焼しやすいカラダを作ることにつながっていきます。

「腹筋じゃ脂肪は減らない」とあきらめずに、毎日少しずつでもカラダを動かすことが重要ですね。

 

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