ビタミンBの商品を選ぶ時は、まず含まれているビタミンBの種類と含有量、そして原材料に注目してみましょう。また長期にわたって飲み続けられるように、自分に合った形状を選ぶといいでしょう。
また、ビタミンBは全8種類において、国が定めた一定量の栄養成分が含まれているものには「
栄養機能食品」として表示されています。
種類と含有量におけるポイント
ビタミンB群には、B1、B2、B6、B12、
ナイアシン(ニコチン酸)、
パントテン酸、
葉酸、
ビオチン(ビタミンH)の8種類があります。ビタミンB群は相互に作用して効果を発揮するため、できるだけ8種すべてが含まれているものを選ぶといいでしょう。また、ビタミンB群は摂りすぎても尿として排出されるため、過剰症になる心配はまずありません。それぞれの1日の摂取量は以下の通りですが、これは最低必要量であって、
ビタミンB群の各効果を期待するのであれば、倍くらいの量を摂るのが望ましいと言えます。
ビタミンB群は最近の食生活の変化や
暴飲暴食で特に失われやすい栄養素です。特にお酒が多い人は
ビタミンB1や
パントテン酸を、妊婦はビタミンB2、B6、葉酸が多く含まれるものを選ぶといいでしょう。
妊婦だけでなく女性は全般的にビタミンB群を積極的に摂る方がいいですね。また1度に大量に摂るよりも1日に複数回に分けて摂る方が効果的です。
また、ビタミンB群はB群同士はもちろん、
ビタミンCや
マグネシウムを一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。
原材料におけるポイント
■ビタミンBの原材料種類
無精製食品
天然の食品をそのまま使っているもの
抽出
天然の食品からビタミン成分だけを抽出したもの
合成
精製されたビタミン成分を合成したもの
ビタミンB群の成分だけで比べるなら、天然も合成もさほど違いはありません。
ただ、天然で無精製のものは食品をそのまま濃縮してあるため、ビタミンB群だけでなく、その他に含まれる栄養素をバランス良く摂取することができます。また、
植物酵素や
ファイトケミカル(植物栄養素)なども一緒に摂ることができます。
一方、
天然食品から精製された抽出成分は合成のものとほとんど効果は変わりません。合成ものは大量生産ができるため安価なので、抽出と合成なら含有量が多く安い方を選べばいいでしょう。
サプリメントには必ずと言っていいほど
添加物が含まれています。それは錠剤やカプセルなどの形状に変えるために必要なもので、原則的には体に安全なものだけが使用されています。逆に原材料にそれらの表示が何もない場合は、信頼性に欠けると言えるでしょう。
また、着色料や甘味料、香料などが含まれているものもあります。これらが気になる人は、そういったものを使用していないサプリメントを選ぶといいでしょう。
■よく使用されている添加物
結合剤
粉末状の材料をまとめるもの
セルロース、
レシチンなど
滑剤
形状を整える鋳型から取り出しやすくするもの
脂肪酸、
炭酸マグネシウムなど
光沢剤
表面をコーディングして湿気や酸化を防ぐもの
天然樹脂など
形状におけるポイント
ビタミンB商品には錠剤、
カプセル、顆粒、粉末、ドリンク剤などの形状があります。最も多いのが錠剤でしょう。
それぞれ形状によって最終的な効果はあまり変わりませんが、効果があらわれる時間に違いがあります。即効性を期待するならドリンクや液体のものがいいでしょう。効果の早い順に言えばドリンク・液体→顆粒・粉末→カプセル→錠剤という順になります。今すぐに、ということでなければ、どれを選んでもさほど差はありません。
ただ錠剤やカプセルを選ぶ時は1粒の大きさや1回に摂取する目安量に注意しましょう。あまり大きすぎたり多すぎたりすると飲みづらく、続かない原因になってしまいます。