あるえがくさん
最新の記録ノート
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07年06月18日(月)
後悔後にたたず |
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< 梅雨だく
| 個性といえば聞こえ... >
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『怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる』(ピタゴラス)
あれはまだブレザーではなくツメエリだった頃。
蜥蜴もエリを巻きながら、オペラグラスもエリだった頃。
2つ上の兄と同じクラブに所属していた頃。
クラブには必ず監督責任者である顧問という存在がいます。
その顧問は盗んだバイクで走り出すような少年も真っ青の、
高校デビューならぬ転勤デビューをした事で名を馳せていました。
前の学校ではぴっちり横分けで目立たない存在だったようですが、私の知っている顧問はヒガシノリのようなパーマがあたっており、傲岸不遜な人物でした。
彼の誤算は生徒たちの校区を越えたネットワークを甘く見ていたことです。学校中の誰もが彼が転勤デビューしたことを知っています。
当然、嫌われます。それは顧問を務めるクラブでもかわりません。
あるとき、最上級生だった兄の学年の部員達が、準備体操を緩慢な動きでしていました。傲岸不遜なヒガシノリパーマの彼にはそれが耐えられなかったのでしょう。
「もっとキビキビやれ!!」
「こうや!!こう!!」
と自ら熱のこもった準備体操を実演します。
それは準備体操の域を越えていたと今でも思えるほどキレのある動きです。
彼の誤算は、誰も彼のことを尊敬などまったくしていないし、というよりはむしろ蔑んでいる風ですらありました。
当然の成り行きで説教です。
全員並ばされ、彼が高らかに言います。
「やる気のないやつは来んでいい!邪魔や、帰れ!!」
兄を含む3年生“全員”と2年生の半分ほどが示し合わせたかのようにためらいなく荷物をまとめ、足早に帰っていきます。
残された僕たちは目の前の出来事を信じることが出来ず、唖然としていました。ですが、残された僕たちの誰よりも唖然と言葉を失っている人物がいたのです。
その日から彼のボキャブラリーが一つ少なくなりました。
そんな彼の担当教科は、「国語」でした。
彼もエピソードが豊富にあるので、以下次号となります。
皆さんも気をつけてくださいね。口は災いのもとですよ。
以下次号はこちら↓
http://www.karadakara.com/note/some/record/day/20070621_0e01.html
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