気分が落ち込んで何もする気になれない「うつ状態」と、何もかも楽しくて仕方のない「躁状態」を繰り返す病気。
双極性障害とも呼ばれる。うつ状態では、
うつ病同様、行動意欲がなくなったり、自分を含めた物事を悪い方向にしか考えられず、ひどくなると自分に価値を認められずに自殺を考えることもある。一方、躁状態では夜も寝ないで活発に動き回ったり、自分に対して急に自信がわいてきたりするが、集中力が散漫になり、いろいろなことに手を出すが長続きせず、周りから軽率に思われたり、社会的信用を失うような行為に走る場合もある。うつ状態から躁状態に移ると、それまでの不安や悩みが一気に解消されたような気分になるので、もう治療を終えてもいいのではと感じやすいのだが、的確な治療をすればほぼ完治するうつ病と違い、躁うつ病は治っても再発する可能性が高いので、薬による予防治療が生涯にわたり必要となる。