子供の脱腸手術

それは、卒園式の前日。いつものようにお風呂に入っていて気づきました。

おちんちんの横の袋が左側だけ異常に長く垂れ下がっていたのです。
びっくりして触ってみると中に何かが入っている感じ。例えるならウインナーみたいな・・・
お風呂上がって夫にも見てもらうが、なんだかわからない・・・
どうも息子は痛くも痒くもないみたい。

ネットで調べるとどうも脱腸ぽい。腸の先が下半身まで出てきているのだ！！

次の日朝一でかかりつけの小児科に連絡。土曜日だったので昼までだが、卒園式終わったらおいでといってくれた。保育園の先生にも診てもらうとやはり脱腸っぽいと。

卒園式でゴウゴウ泣いた後、腫れた目のまま病院へ・・・
やはり脱腸。市立病院を紹介され、月曜日に行くと、ちょうど水曜日の手術が１件なくなったので空いているといわれ、すぐに血液検査などをし、説明も受けた。
入院は１泊だし、その後になると学校が始まってしまい、入学早々やすまなくてはならない。
しかも３月中なら補助も出て入院費も無料ですむ。

しかし、息子は大の注射嫌い。血液検査だけで泣きすぎ＆暴れすぎて貧血状態になり具合が悪くなるしまつ。私も出産以外で入院したこともましてや手術したこともなく不安は募る。

前日たっぷり好きなものを食べた。朝からは水１杯も飲めないからだ。
自分は我慢できても６歳の子供が喉が乾いたというのを我慢させるのはとても辛かった。
旦那にはメールで１時間ごとに状態を報告。
手術室に行くまで、不安と空腹が入り混じってギャアギャア泣き喚く。
ずっと抱きかかえて手術室まで入り、手術台に行ったら、今度は離そうとしない。
結局ガス麻酔みたいなのを吸い込んで３秒で眠りについた。

子供が寝てしまうと緊張の糸が切れて涙が溢れ出した。
手術室から出て、トイレに行ってしばらく泣いていた。

いったん病室に戻ると旦那のお母さんが来てくれていて取り合えずと何か軽く食べた。

１時間ほどで手術は無事終わって戻ってきたが、それからは麻酔が切れて痛いのと、空腹でずっとイライラしていた。３時間後にやっと食事が許可されてホットした。

夕方には保育園の先生が本を持って来てくれた。思わぬプレゼントに息子は大はしゃぎ。
そしてなんと園の皆が１枚ずつメッセージを書いてくれたんです。
まだまだ覚えたてのたどたどしい字で、頑張ってとかまた遊ぼうとか。
ジーンとしてしまいました。

夜には旦那も来て、よくがんばったなと誉められて息子も上機嫌に。

その日は狭いベットに２人で寝ました。
あまり眠れず、次の日は退院だったのですが、たった２日でこんなに大変なのにずっと入院している人は大変だなぁと改めて感じました。

息子は健康と、食べられる喜びと、友情をいっぺんに体験できたでしょう。