母親になって気づく母の愛
今年で30歳になり、可愛い子供が2人います。
主人はいつも仕事で遅いですが、休みの日は子供の面倒もよく見てくれて助かっています。
そんな子供を持つ母親として、このカラダカラのテーマを見て昔のことを思い出しました。
小学生の頃なのでもうかなり昔の話です。
私が小学校に入学する前に父が他界して、私は母親と妹と3人で暮らしていました。
もちろん生活保護だけではどうにもならなかったので母は毎日働きに出て、
帰ってくればご飯をつくり、掃除に洗濯・・・。
私が母親になって気づいたのですが、本当に毎日大変なことだったんだなと思います。
今の私にはそこまでこなす自信がないもので(苦笑)
そんな小学校時代、やっぱり家族が参加するイベントごとはあまり好きではなかったです。
その中でも一番印象に残っているのが運動会。
他の友達の所は昼食に家族で豪華なお弁当を広げて楽しそうにしていました。
私の家も友達の家族が気を使ってくれてみんなで一緒にお昼を食べることになったんです。
友達の家の豪華なお弁当に比べて私の家のお弁当は煮物に卵焼きなど質素なおかずばかりでした。
あの頃は本当に家計も苦しかったんだと思います。
でも、子供だった私は大きな声で「xxちゃんのお弁当すごいね!いいなぁ」と母に言ってしまいました。
それを聞いた母は恥ずかしそうに顔を真っ赤にして俯きながら笑ってました。
今思えば、誰かと一緒に食べることも想定していなかったでしょうし、本当に惨めな思いをさせてしまったと思います。
運動会の帰り道、母が「今日のお弁当ごめんね」と少し笑った顔で泣きながら言ったのを今でも忘れません。
その後しばらくして、学校の行事で家族連れで登山をすることがありました。
もちろんお弁当を持参で・・・。
その登山の前日、母と妹と3人で買い物に行ったときのこと、お肉屋さんで母が何度もお礼を言っているのを覚えています。
そして登山の当日、お弁当を広げてみるとそこには小さくて形が歪なトンカツがたくさん入っていました。
おそらく母は、お肉屋さんで肉の切れ端を安く譲ってくれたことにお礼を言っていたんだと思います。
もちろん私と妹はお弁当箱いっぱに入ったトンカツに大喜び。
母に「今日のお弁当すごいね!お肉いっぱいだね!」というと母はニッコリしながら泣いていました。
そんな母も今年で55歳になります。
私が母親になって、母がどれだけの愛で私を育ててくれていたのか気づく場面がたくさんあります。
母の優しさと愛情を私も子供たちに与えられるかな。
お母さんいつもありがとう。
|