あの日は突然訪れた。子供達三人は一回だけ大泣きをして、以降はない。私はウソのうつにされ、やっと自分で通院をやめ開放されて一年が過ぎた。高校からの彼女の住むあの平和な世界に行く決心をして、考えるはその後子供達が元気に暮らして欲しいと願うこと。わずかの年金も頂き蓄えも少々はあるから、それで葬儀をしてもらい、法要はしなくていい。自死ではない妻とその妻を追う夫。