朝の食欲

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回答者 れへばじ さん ( 専門家 ) 回答日2007/03/02 13:44
答え  渚様の場合ですと、食事だけにとらわれず、日常生活全般を見直して頂いて、朝方の生活をなさるように工夫なさってはいかがでしょうか。
 食事時間・間食に限って申し上げますと、ぜひ多くの方のお手本になって下さいとお話しさせて頂きたいくらいです。ですが、お仕事のご都合や、起床時間、就寝時間、睡眠時間などを総合的に考慮なさって、場合によっては食事時間を修正して頂くことも必要かもしれません。

 ここからは、具体例を挙げながらお話しをさせて頂きます。
 例えば、夕食時間が午後6時半で、その後一切間食をなさらない生活を送っていらっしゃったとしても、就寝時間が午前12時、翌日の起床時間が午前6時、朝食が起床直後だったとします。これでは、空腹のために睡眠の質が悪くなってしまい、疲れが抜けきらず、朝食を充分摂ることができなくなってしまうことも考えられます。このような場合では、夕食時間を午後8時から9時ぐらいに遅らせたり、就寝時間を午後10時ぐらいになさるなどの工夫が必要になってくることも考えられます。それ以外にも、朝食時間を起床直後ではなく、午前6時半から7時くらいになさるなど、工夫できることはたくさんあると思います。朝食をしっかり摂りたいというお考えは、非常に素晴らしいものだと思います。ですが、そのお考えは、本当の意味で朝方の生活をすることができてこそ、真の力を発揮するものではないかと私は考えています。

 それ以外にも、朝食を食パンではなく、おかゆになさるという方法もひとつの考え方です(ご飯が食べられればなおよいのですが、渚様の場合ですと、かなりしんどいと思いますので、おかゆをお勧めさせて頂きます)。食パンと白米を比較した場合、朝食の質に限って申し上げますと、白米の方が上なのです。なぜなら、炭水化物を多く含んでいるからです。
 朝食は、即効性のあるエネルギー源が求められます。エネルギー源となる栄養素には、炭水化物、脂肪、たんぱく質があります。この3つを比較しますと、たんぱく質はエネルギー以外にも、体を作る部品(筋肉)や、体の機能を維持するための物質(酵素、補酵素)を作るためなどにも使われます。このため、たんぱく質をエネルギー源として使うことは、かなり体の負担が大きくなると言えます。
 残る炭水化物と脂肪を比較しますと、炭水化物は即効性、脂肪は遅効性と強力さ、という特徴があります。ですから、朝食を同じ量を召し上がるのでしたら、炭水化物の多い食品の方が優れているのです。なお、ここでお話しさせて頂く強力さとは、同じ量でもより大きなエネルギー源となることを意味します。炭水化物は1g当たり4kcalですが、脂肪は1g当たり9kcalです。このように、時間の修正以外にも、工夫できることがあります。

 ほかに不安な点や症状、修正の難しい生活習慣がなければ、工夫次第でかなりよくなると思います。ですが、思い当たる症状がある場合は、何らかの病気の可能性もあります。そのような場合は、一度内科を受診なさってはいかがでしょうか。

 最後になりましたが、渚様が、そしてこの文章を読んで下さっている全ての方が、より健康で過ごすことが出来ることをお祈り申し上げます。私の長い文章を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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