回答者 さぶちん。 さん ( 専門家 ) | 回答日2007/10/14 02:59 |
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こんにちわ。
結論から言って、下半身だけ痩せるというのは理論的に難しいと思います。 ただし現状において、上半身は痩せているのに下半身だけ太いと言う、いわゆる「下半身デブ」の体型の方は、下半身を上半身レベルまで痩せることが理論的には可能です。 太るメカニズムはエネルギー代謝との単純な関係にありますから、下半身だけが太い方は下半身のエネルギー代謝が悪いことになると言う、誰でも知っていることです。 だから下半身を積極的に鍛えて、筋肉量を増やしてエネルギー代謝を上げるのが一般的ですよね。 しかし、よく見落とされていることとして、下半身の血流の低下があります。 下半身の血流低下があると、いくら運動をしても筋肉量は増えず、逆に疲労が溜まり代謝が低下して効果が出なかったり、場合によっては逆効果になることもあります。 下半身の血行の低下の原因は幾つかありますが、一番多いのは骨盤の歪みによる血管の圧迫があります。 こういう方は動脈、静脈、リンパなどの代謝に必要な流れが低下するため、基本的に下半身が十分エネルギーを使えなくなっています。 同時に静脈やリンパの流れが抑えられると、下肢の水代謝が低下してむくみが出るようになります。血流の低下によってエネルギーが消費されにくいため、脂肪が蓄積しやすくなる上に、むくみによってセルライトができやすくなり、下半身だけが太くなる状態に陥ります。 この状態の方は朝はむくみが無く体温も36℃以上あっても、夕方からむくみが出てきて体温も35℃台に低下し、足先が冷えるようになってくる症状を感じる人が多くあります。 ご自分の状態を確認するのにはまず体温を測定してみてください。 毎日朝起きたときに計ってみて、36.5℃以上あればまず血行状態は問題ありませんが、36℃以下の場合には太りやすい状態にあると考えてください。 また、下半身だけむくみや冷えがある方、腰痛を持っている方は要注意です。 壁に背中を向けて立って、後頭部、肩胛骨、お尻、踵の4点が無理なく付くかどうか確認してみてください。このときつま先は90度開いてください。 この姿勢は骨盤などのストレッチに用いていますが、簡単に付かない方は骨盤が前後どちらかにずれているか、骨盤が前屈状態または開いている状態であると考えられます。 極端な内股やがに股も骨盤の変形によって起きていることが多くあります。 こうした簡単な体温測定と姿勢の確認で問題なければ、身体全体のエネルギー代謝バランスはとりあえず問題ないと思います。 下半身強化の筋トレと十分なストレッチを中心に、上半身も併せてトレーニングすることでバランスの取れた体型になると思います。 ご質問に対して回答になっているかどうか分かりませんが、下半身が太い方の多くは立つ、歩く、座るなどの基本動作がきちんとできていない方が多く、そのことが下半身の太る原因になっていることを知っていただきたいと思います。 こういうバランスの方が食事制限などのダイエットをすると、上半身は痩せても下半身は痩せにくく、またリバウンドしたとき下半身の方がより太ることになります。 これは上半身は正常にエネルギー代謝をしていても、下半身はエネルギー代謝が低いため使えなかった分が脂肪となって溜まっていくからです。 血流が悪い場所には脂肪が溜まりやすくなりますので、下半身が太りやすい方は下半身の血流が悪い可能性が大きくあります。 血流改善をしたダイエット方法の場合、リバウンドは殆ど起こりませんが、代謝量を変えずに摂取エネルギーだけを減らして行うダイエットは必ずリバウンドが起きることも理解していてください。 長々と説明してお役に立てるかどうか分かりませんが、とりあえずご自分の状態を確認してみてください。 ダイエットの成功をお祈りしています。頑張ってください。 |
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