回答者 scorpion ( 専門家 ) | 回答日2008/01/22 10:33 |
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元・血液内科の医師です。
巷では、いろいろな“標準体重の求め方”のような計算式がありますね。 しかし本来は、体重の「値」が重要なのではなく、その構成要素の比率が大事なんですね。 骨、筋肉、脂肪、水をおおまかに分けますが、同じ性別・年齢・身長・体重でも、このおおまかな分類の各比率は、個人でまちまちです。 そして、その個人の生活スタイルによって、適正である状態が、いわゆる理想体重であり、その人の標準体重なのではないでしょうか。 モデルを職業とする人は、脂肪、筋肉、水も含めて、できるだけ体内から排出した体型を求められるのでは無いでしょうか。 その代償に、ホルモンバランスが崩れたりして、頭痛やいろいろな持病をかかえていても、それは表立って雑誌に掲載され無いかもしれません。 また、逆に筋肉をたくさんつけたくて、かなりの量の筋肉をつけたとします。 その筋肉を維持する為に体内には、多大な負担がかかりますし、副産物として出されるさまざまな酵素等の影響を、他人は本当に考慮するでしょうか? あの人のような体型になりたい等と、誰もが望みますが、結局のところ、自分の生活スタイル(一日の運動時間、仕事の様子、食事、睡眠)と、年齢と身長をしっかり把握し、月並みな説明で申し訳ないのですが、自分が楽だと思える体重が、その時、その時の標準・理想体重なのではないでしょうか。 少しぐらい「痩せて」いても、肌や便通などの体の調子が良ければ、快適に過ごせているのだろうし。 少しぐらい「太って」いても、ちょっとした運動は適度にやっているし、心臓・肝臓の調子も良いんです!ってかんじなら、若いうちはそれでもいいんだろうし。 ただし、若い頃のツケは、必ずやってきます。 無理できるのは、若いうちだけです。 そして、一度傷ついたものがも度に戻らないような臓器は、若いうちから大切にすべきです。 生活スタイルを見直し、運動を始めたり、食事を改善するのは、いつ始めても遅くは無いと思っています。 どうぞ筋肉を落とさず、少しの減量で満足なさっては、いかがでしょうか。 |
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