回答者 はるぴこ さん ( 経験者 ) | 回答日2008/04/03 01:12 |
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相当苦しんでいるご様子ですね。多少厳しいことも書くかもしれませんが、試しに読んでみてください。
まず、あなたが「適応障害」であるかどうかは、この問題では重要ではありません。 これは自分自身も心の病気を持っている者として思うのですが、複雑に分類された心の病気の 病名のうち、自分がどれに該当するのかを知ったところで、少なくとも自力で問題解決の 糸口を見出すことは難しいからです。確かに私にも、「そううつ病」という診断がされています。 しかし、それとどう向き合うかについては、病名とは関係なく、自分自身で考えるしかないのです。 あなたの書き込みから判断すると、結局のところ、あなたは今の「焦り」を何とかしたいのであって、 「適応障害」であるかどうかを知りたいのではないと思います。では、その「焦り」をどのように 取り除いたらよいのでしょうか。 ここではっきりさせておきたいのは、「姉のことは大事なはずなのに、結局自分のことしか考えていない」という あなたの考えは極めて自然であって、「そんな自分が情けなくてしょうがありません」などと 悲観する必要は全くないということです。 これは私が心理学関係の話をする際によく取り上げる本ですが、河合隼雄さんの「こころの処方箋」(新潮社)という エッセイ集の中に、「己を殺して他人を殺す」というタイトルのエッセイがあります。単行本なら 4ページの短い内容ですので、ぜひ書店で目を通してみてください。 このタイトルの通り、自分を大切にできない人は、結局他人のことも大切にできないのです。 逆に言えば、あなたはもっと、「自分のことを大切にしていい」のです。 それが、お姉様のこともあったから、つい自分を犠牲にしてしまっていた。 そういうことなのかなと思ったのですが、当たっているでしょうか。 これもたまに引用する本ですが、「人生論ノート」(三木清・新潮文庫)の中に、「幸福について」という 文章があり、そこにこんな一節があります。 「幸福は徳に反するものでなく、むしろ幸福そのものが徳である。もちろん、他人の幸福について 考えねばならぬというのは正しい。しかし我々は我々の愛する者に対して、自分が幸福であることより なお以上の善いことを為し得るであろうか。」 学生時代に拾い読みしただけの本ですが、特に上の「しかし~」以下の部分は強く印象に残りました。 やや昔の哲学者の文章ですが、これも各エッセイが短いので、そう難しくはありません。 文庫本なら手頃なので、手元に置いておいても悪くない一冊だと思いますよ。 以上、2冊の本を紹介してみたのですが、共通して言えることは、「まずあなた自身が幸せに なっていい」ということです。そうすれば、お姉様の問題も解決に向かうのではないでしょうか。 少なくとも、お姉様の方もあなたの幸せを望んでいるはずです。 あなたが自分を犠牲にしてまでお姉様に尽くしていると知ったら、彼女はきっと悲しむに 違いありません。その逆の道を行くことが、遠回りなようでいて、実はお姉様をも幸せにする 一番の近道だと思いますよ。 さらにつけ加えると、「就職すること=大人になること」ではないということも、頭の片隅に とどめておくといいでしょうね。 確かに、就職すれば経済的・社会的な自立が求められます。 しかし、それができている「社会人」が、今の世の中にどれほどいることでしょうか。 残念ながら、そのようは人はごく限られていることも、社会に出れば分かるはずです。 社会に出れば、勉強をするのをやめていいのではありません。 むしろ、そこからがこれまでの経験を生かして「勉強」を続ける毎日になるのです。 そのことに気づいている人が、どのくらいいるのでしょうか。 だから、大人になることについても、あわてなくていいんです。 私とて、こうして偉そうなことを書いてきましたが、まだまだ修行を続けている一人です。 まだお若いあなたにとって、自分についてとことんまで考え抜くことは、今後のために必ず プラスになることでしょう。今後も大変なことが続くかもしれませんが、強がる必要は全く ありませんので、ビクビクしながらも一歩ずつ前に進めるようお祈りします。頑張って! |
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