回答者 moco ( 経験者 ) | 回答日2006/11/29 12:38 |
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十数年前、私も祖母を看取りました。
末期ガンで苦しんだ後、ついには意識を失い、人工呼吸器で息をし、血圧を上げる薬で血圧を維持し、ただ「生かされている」だけの状態で数日を過ごしました。 人工呼吸器から息が漏れ、息をするたびに空気が気道を通る音がし、それが叫び声のように聞こえ、なおいっそう傍にいるのがつらくなりました。 3日目、血圧を上げる薬を投与する際、家族は無言で投与を断りました。 その薬を入れなければ祖母は死んでしまうことがわかっていても、これ以上、こんなに苦しそうな祖母を見ているのは耐え難かったのです。 投与を断ってから1時間後、祖母はそのまま死んでしまいました。 そのとき母が「本当に死んでしまったの?あのままでもいいから生きていて欲しかった」と泣き叫びました。 薬の投与を断ったのは父と私と姉です。母ではありませんでした。 私にとっても大好きなおばあちゃんでしたが、母にとっては、かけがえのない自分の母親です。その愛情には雲泥の差があったでしょう。 その母にとっては、そういう状態でも、延命措置をしてでも、生きていて欲しかったと思ったんだと思います。 私は今でも私たちの判断で延命措置を断ったことを後悔しています。 とても難しい判断ですが、実際、その場に直面してみないと、どう思うかはわかりません。机上の空論では解決し得ない問題だと思います。 |
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