ウナギの栄養素は?土用の丑の日に食べる理由?

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夏バテ予防に 『土用の丑の日にウナギを食べよう!』

昔から薬や滋養強壮食品として知られているウナギ。

ウナギの栄養素は?土用の丑の日に食べる理由?

夏バテに効果があると言われるウナギ。昔から滋養強壮食品としても有名です。 もうすぐ「土用の丑の日」です。「土用の丑の日にはウナギを食べると良い」とも古くから言われていますよね。それってなぜだかご存知ですか?
今回は、そんな土用の丑の日についてやウナギの注目の栄養素についてご紹介しましょう。

ウナギには、どんな栄養素が含まれているの??

ウナギは日本では古くから薬として用いられてきました。そのことは万葉集にも詠われているというから驚きですよね。

薬にもなったほどの栄養豊富なウナギ。
大きな特徴としては、ビタミンAが豊富に含まれている点が挙げられます。その含有量は相当多く、蒲焼き一人分で、1日のビタミンA必要量の3倍の量を摂取することができます。
そのほかにも、タンパク質や脂質、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、カルシウムや鉄が含まれています。また、ウナギの脂肪にはEPA(エイコサペンタエン酸)も含まれています。ウナギの肝にも同じように、ビタミンAや鉄が豊富に含まれています。
また、ウナギの皮がヌルヌルしているのは、みなさんもご存じかと思いますが、そのヌルヌルの正体はムコ多糖類で、夏場に弱りやすい胃や腸の粘膜を保護する働きを持っています。

,p> これだけたくさんの栄養素が含まれるウナギですが、ビタミンCや食物繊維は含まれていません。せっかく栄養満点なウナギを食べるのですから、野菜と一緒に調理したり、サラダを添えたりして、ウナギに不足している栄養分を効率よく補えるものと一緒に摂取するようにしましょう。

どうして土用の丑の日に食べるの??

ウナギとの関係を説明する前に、土用の丑の日とはどんな日なのかを説明しましょう。

土用とは、立春、立夏、立秋、立冬までの18日間のことです。つまり季節が変わるまでの最後の18日間を指しています。夏のウナギを食べる土用の丑の日が有名ですが、土用は実際には年に4回あります。

一方の丑の日とは、どんな日なのでしょうか。  丑とはご存じ十二支の「丑」で丑の日は、災難を受けやすい日と言われています。そして、その災難を避けるための、丑の方角の守護神が玄武という黒い神様だったため「黒い物を食べる」というおまじないが考えられ、ウナギやどじょう、黒鯉・黒鯛、ナスなど黒い物を食べるようになりました。

でも、ここではウナギだけではなく、他の食べ物も色々上がっているにもかかわらず、なぜ、夏の土用の丑の日に、ウナギを食べるようになったのでしょうか。

それは一説によると、あのエレキテルを発明した平賀源内が仕掛け人だそうです。 今から200年ほど前、つまり江戸時代に、「夏枯れでウナギが売れない…」とウナギ屋に相談された平賀源内が、万葉集に書かれている唄をヒントに「土用の丑の日、ウナギの日。食すれば夏負けすることなし」というコピーを考え、ウナギ屋の看板に「土用の丑の日」と書いたことが始まりだとか…。平賀源内はとても意外なところでも活躍していたのですね。

しかし単純に平賀源内がウナギ屋のためだけに言い出したことというわけでもありません。夏真っ盛りに入るこの時期に栄養満点、滋養強壮に役立つウナギを食べることは、夏バテ防止の意味でも理にかなっています。平賀源内がそこまで考えて発案したのかどうかはわかりませんが、栄養学的に見ても夏にウナギは正解だったのですね。

バレンタインデーのような思いがけないきっかけから始まった「土用の丑の日、ウナギの日」ですが、縁起を担ぐ意味でも、夏を乗り切る健康を願って、今年もウナギを食べてみてはいかがでしょうか。

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