心に。【catyanさんの健康管理カラダカラノート】

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07年11月14日(水)

心に。

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【其の四十四.】(No.68) 詠み人:三 条 院

 心にも あらでうき世に 永らへば
   恋しかるべき 夜半の月かな
(ココロニモ アラデウキヨニ ナガラエバ コイシカルベキ ヨハノツキカナ)

[ギミック] 掛詞:うき=浮きx憂き

[通釈]
心にも無く、この定めなきつらい世の中に生き永らえてしまったならば
きっと恋しく思うであろう、この美しい夜半の月であるょ...

----- おまけ&キャチ的☆解釈 -----

なんとも鎮痛極まりない御歌です。
三条天皇はご多病な方で、ご在位中には二度も内裏炎上にあわれ、
政権争いに御身を圧迫され、ついにはその視力までを失い...
ナドと、ともかくご不幸の連続であらせられました。
失意の果てに退位を決意され、その思いを秘めてお詠みになられたのだそぅです。

特に当時は、皇族の、一国の長たる天皇は人であって人に非ず...
人間としてのそのご心情を語れる友は、夜の月しかいなかったのです。
にもかかわらず、目を患われ、もはやその美しき友の姿を見ることも適わない。

「心にもあらで~」...「決して望みはしないが、生き永らえてしまったならば。」
「恋しかるべき~」...「もうこの目で見る事は出来ない今夜の月が、恋しいに違いない。」

淡々と、それでいて切々としたこの一語一語が、本心を明かすべくもない天皇陛下の
一個の人間としての苦悩を、よりいっそう物語ってくるような気すらしてきます。

・・・近代社会を生きていても感じることですが、結局のところ、1番らくちんで幸せなのは
『一般庶民』なのかなぁ?・・・なんて思ってしまうワケで。

・・・イト、アワレ(/_;)

(ノコリ56。 “悩みが無いのが悩みです。”なんて言ったら、殺されてしまぅカモ... )

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