「バケモノの子」展でもUnityが活躍。直感的に分かる“エモい”コンテンツで好評に【kotoiloさんの健康管理カラダカラノート】

トップ>メンバー検索>kotoiloさんのトップページ>記録ノートを見る>「バケモノの子」展でもUnityが活躍。直感的に分かる“エモい”コンテンツで好評に
15年12月10日(木)

「バケモノの子」展でもUnityが活躍。直感的に分かる“エモい”コンテンツで好評に

< 「スーパーマリオブ...  | 戦場カメラマンのレ... >
“アイドル”に続いては“アニメ”の話題に。カヤックは2015年7月に行われた「バケモノの子」展の展示制作にも参加しているが,ここでもUnityが役に立っているのだという。
 同イベントは,アニメ監督・細田守氏が手がけた「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」に関する展示を行うというもの。カヤックは,作中の名シーンを体験できる体感型展示のいくつかを作成している。

 時をかける少女の「未来で待ってる」ブースでは,夕暮れの河原をバックに,千昭が主人公の真琴に囁きかけるラストシーンがモチーフになっている。このシーンを再現すればファンは喜んでくれるのではないか,という思いと,展示に使用される千昭フィギュアは参加者が触れていいものだったことから,“来場者がフィギュアの前に立つと,本人にしか聞こえないように千昭が囁いてくれる”という体感型展示が考案された。
 システム自体は“フィギュアの前に人が立ったのをセンサで感知し,内部のスピーカーから音声が流れる”とシンプルだが,“参加者の視界に入る水面をキラキラと光らせることでドラマチック感を増し,これに見とれているうちに千昭から囁かれる”というエモーショナルな演出を施したこともあり,展示は大好評を博したという。

Unity

 サマーウォーズでは「よろしくお願いしまあああすっ!!」「OZメッセージ」の二つのブースが作られた。
 前者で再現されるのは,物語のクライマックス。人工衛星の落下位置をずらすため,主人公・健二が「よろしくお願いしまあああすっ!!」と絶叫しながらPCに入力を行うというシーンだ。
 ブースでは,参加者がマイクに絶叫すると,その声に応じて壁面ディスプレイの文字が変化。その際,叫んでも恥ずかしくないよう,エコーを掛けるなどの配慮が成されたのだという。

Unity

 後者のOZメッセージでは,作中に登場するネット上の仮想世界「OZ」の再現にUnityが使われた。来場者が備え付けのiPadにメッセージを入力すると,OZの空間上に表示されるという一種のデジタル寄せ書きだ。OZを再現するのであれば,一枚絵ではなく3D空間でなければダメだろうということから,カメラがOZの空間内を回遊する中,吹き出しの中にメッセージが浮かぶという,アニメさながらの演出がUnityによって実現されることとなった。TERA RMT: http://www.iimy.co.jp/rmt/c-547.html
 当初は,実際にアニメで使われたモデルデータを使おうと考えていた天野氏だが,入手が難しく,結局はゼロから作成することになったのだという。

Unity

 おおかみこどもの雨と雪では「雨と雪の背くらべ」ブースが作成された。雨と雪という二人の子供を育てていくことにフォーカスされた同作にちなみ,“柱に刻まれた,毎年の背比べの傷に手をかざすと,その時々の雨と雪が出現する”という仕掛けだ。
 システムはUnityとKinectで構成されており,Kinectによってどの傷に手がかざされているかを検知し,傷の位置に応じた年齢の雨と雪を出現させている。
 暖かみのあるキャラクターを3Dモデル化するよりは,イラストを動かしたほうがいいだろうという判断から,Live2Dでのアニメーション作成が行われた。Live2D側でAPIが提供されていたことからUnityへの実装も容易だったという。
 こちらもシステム的にはシンプルだが,「説明的なコンテンツよりは直感的に理解できるものが好まれることが多かった」という天野氏の経験からくるものなのだそうだ。この思惑は見事に当たり,Twitter上でもこのブースに関するツイートが多数リツイートされるなどの好評になったという。


コメントを書く
コメントを書き込むには、ログインが必要です。
ページTOPへ戻る↑
シェアする