○アワ
ユーラシア大陸全般で広く栽培されてきたもの。日本でも古くからヒエ・キビなどと並び主食として用いられてきた。乾燥に強い。
鉄分、カルシウム、カリウム、タンパク質、ビタミンB2、食物繊維が豊富。鉄分は玄米の2倍以上、カルシウムは1.5倍も含まれている。
○キビ
ユーラシア大陸でもっとも古くから栽培されていた雑穀。
モチ種とウルチ種の2種類があり、モチ種はきびだんごで知られているように、和菓子の原料として使用されている。白米に混ぜて炊くとふっくらと炊きあがり、見た目も美しいので使いやすい。タンパク質、亜鉛、脂質、ビタミンB群、食物繊維が豊富。
○ヒエ
中国、朝鮮、日本国内で古くから栽培されていたヒエ。特に水田耕作のできない地域では、白米に変わる主食として重宝されていた。
消化率が良く、脂質、リン、亜鉛、カルシウム、食物繊維が豊富。
○赤米
赤色の色素であるタンニンを含むのが赤米。日本に初めて伝わった米がこの赤米と言われている。赤飯のルーツとも言われている。栄養価も白米に比べて高く、タンパク質、各種ビタミン、ミネラルが豊富。
○黒米
紫黒色の色素アントシアニンが含まれているので、黒米と言われる。
栄養価が高く滋養強壮作用があるので薬米とも呼ばれている。
タンパク質、ビタミンB群、ナイアシン、ビタミンE、鉄分、カルシウム、マグネシウムなどが豊富。白米に混ぜて炊くこともできるが、最近は黒米酢などの加工品も広く流通している。
○キヌア
原産地はアンデスの南部やメキシコなど。上記の穀物類とは違い、日本に渡来してきたのは江戸時代以降。栄養価の高さとバランスの良さが特徴。
白米と比べるとタンパク質は約2倍、食物繊維は2~10倍、脂質は1.5~3倍とも言われ、必須アミノ酸も全種類含有している。
○発芽玄米
玄米の芽を0.5~1ミリ程度発芽させたもの。発芽することで酵素が活性化するので栄養価が非常に高い。中でもギャバという成分が注目されている。
玄米は調理にも時間がかかり食べにくい印象があるが、発芽玄米はやわらかく調理しやすいため食べやすく人気も高い。
上記のように、雑穀や古代米にはいろいろな種類があります。
味も好みがあると思うので、最初は市販のモノから、慣れてきたら自分でブレンドして楽しむとよいと思います。
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