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やせにくい原因は遺伝子にあった? 遺伝子型ダイエット

同じ量、同じモノを食べていても、太る人、太らない人がいるのはなぜか?
その原因の一つは遺伝子にあるようです。
肥満に関する遺伝子は以下の3つに分けられます

・バナナ型…脂肪が少なくやせ型だが、筋肉も少ないので一度太ると痩せにくい
・洋ナシ型…下半身に脂肪がつきやすいタイプ
・リンゴ型…内臓脂肪がつきやすく、お腹がぽっこり出るタイプ

それぞれのタイプに合わせて炭水化物、脂質、タンパク質のバランスを考えて
食事をすることで、より効率よくダイエットができると言われています。
ただ闇雲にダイエットに励むのではなく、自分のカラダの特徴を知った上で、
自分にあったダイエット方法を実践してみるといいでしょう。

【詳細】  やせにくい原因は遺伝子にあった? 遺伝子型ダイエット
 
 人がやせたり太ったりするのには、いくつかの原因があります。パッと思いつくだけでも、太る理由としては、食べすぎや運動不足など色々ありますよね。一方のやせる原因としては、今の季節なら夏バテや、栄養をきちんと吸収できていないなども考えられます。
  では、同じ量、同じメニューを食べていても、やせる人や太る人、体型の変わらない人がいるのはなぜでしょうか。最近その原因のひとつとして、遺伝子が関係していることがわかってきました。そして、その遺伝子のタイプに合わせた遺伝子型ダイエットが今、話題になっています。血液型ダイエットと同じように、それぞれが潜在的に持っている体質に合わせたダイエット法です。
 そこで、今回はそんな遺伝子型ダイエットについて紹介したいと思います。
 
■ 遺伝子ごとの特徴

遺伝子に関係のある体型の特徴は、以下のように「バナナ型」「洋ナシ型」「リンゴ型」の3つに分けることができます。それぞれの具体的な特徴を見ていきましょう。


▼バナナ型

遺伝子…「β2AR」遺伝子を持つ人。基礎代謝が高め。
 体型…手足がほっそりと長く、筋肉もつきにくいので薄い。
 特徴…食べても太りにくいが、一度太ると、筋肉が少ないので脂肪が燃えにくい。
 性格…神経質で完璧主義で、細かいところにもこだわる。
 食べ物…野菜や魚、果物、などヘルシーなものを好む
 その他…食事の量も元々少なめなので、食べなくても平気な人が多い。


▼洋ナシ型

遺伝子…「UPC1」遺伝子を持つ人。基礎代謝が低く太りやすい。
 体型…下半身が太りやすく、お尻や太ももの脂肪が多い。
 特徴…女性に多い。脂肪で太りやすい。
 性格…マジメで頑固、気の強い人が多い。一つのことにのめり込みやすいタイプ。
 食べ物…脂肪の多いもの、例えば肉類やラーメン、揚げ物、ケーキ類などを好む。
 その他…主食よりおかずを重視する。ジャンクフードも好む


▼リンゴ型

遺伝子…「β3AR」遺伝子を持つ人。洋ナシ型よりさらに基礎代謝が低く太りやすい。
 体型…内臓脂肪がつきやすく、太ると下腹ではなく、おへその上がぽっこりと出る。
      腕や背 中にも脂肪がつきやすく、二重アゴにもなりやすい。
 特徴…糖分で太りやすいのがこのタイプ。男性に多い。
 性格…明るく温厚で素直でマイペース。おおざっぱなところもある。
 食べ物…糖分の多いごはんやパン、和菓子、ビールなどを好む
 その他…食事の際は、とにかくご飯などの穀物類が欠かせない。

自分は、だいたいどのタイプに当てはまるかわかりましたか?それでは、次にそれぞれの型のダイエット方法を紹介していきます。

■ 遺伝子のタイプ別ダイエット方法

ポイントは、「炭水化物」「脂質」「タンパク質」を自分のタイプに合わせて、バランス良く摂取することです。ここではタイプ別に、その3つをどういったバランスで摂取すればいいか紹介します。


▼バナナ型

脂肪を燃焼しやすいカラダづくりのために、タンパク質を積極的に摂って、筋肉の量を増やしましょう。理想的なバランスは、炭水化物:脂質:タンパク質=4:3:3です。


▼洋ナシ型

脂肪がつきやすいので、脂質の摂取量を減らし、代わりに魚や野菜類、キノコ類を摂るようにしましょう。また、脂肪を分解しやすいように、そのはたらきを助けるビタミンB2を多く摂るといいでしょう。理想的なバランスは、炭水化物:脂質:タンパク質=6:2:2です。


▼リンゴ型

内臓脂肪が溜まりやすいので、できるだけ炭水化物の摂取量を減らしましょう。また、糖質の燃焼を助けるビタミンB1を多く摂るように心がけましょう。理想的なバランスは、炭水化物:脂質:タンパク質=5:2.5:2.5です。

 
■ 最後に…

遺伝子は、確かに私たち人間を形成するにあたって、重要な要素ではありますが、それですべてが決まるというものでもありません。肥満遺伝子を持っていても、食事や運動などのライフスタイルで、その体質を改善していくことは可能です。
  ただやみくもに、「やせる!」「食事を減らす!」などというのではなく、自分のカラダをよく知った上で、その特徴に合わせた効率よい方法で、健康的にやせられるといいですね。

 

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