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朝起きるのが苦手? 低血圧の症状と改善法

低血圧とは、最高血圧が100~110mmHg以下、最低血圧が50~60mmHg以下の状態。
低血圧の人は、血液を送り出す力が弱いため、血液の流れが悪くなり、
最悪の場合は血管が詰まって、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性もあります。

改善するためには、心臓も含め、筋力を鍛える必要があります。
そのために必要なのは、ユビデカレノンという補酵素。
イワシや肉類、ブロッコリー、ニンニク、ナスなどで摂ることができます。

それらを食べて、筋力、特に下半身を鍛える少しきつめの運動をしましょう。
水分補給も忘れずに。水分が不足すると、血圧も低下してしまいます。

低血圧を改善しつつも、やはり早寝早起きが重要です。

【詳細】   朝起きるのが苦手? 低血圧の症状と改善法
 
生活が不規則な人の中には、朝起きるのが苦手な人も多いかと思います。不規則だから苦手なのはしかたないとして、もう一つ朝が苦手な人の理由で多いのが「低血圧だから…」ではないでしょうか。でも、低血圧って実際にどんなもので、どういう状態を指しているのかご存知ですか?というわけで今回は、低血圧についていろいろご紹介していきます。
 
■ 血圧とは?

血液は、心臓が縮んだり広がったりをくり返しながら、血管を通じて全身に送られていることはご存知ですよね。そして、血圧というのは、心臓から送り出された血液が動脈の内側の壁を押す力のことを指しています。ポンプの先にホースをつけて噴水を吹き上げているとして、噴水が血液だとすれば、その勢いが血圧にあたるわけです。そして心臓が血液を押しだし、その圧力が最高に達したときのことを、「最高血圧」または「収縮期血圧」と言い、心臓が休んでいてその圧力が最低に達したときを「最低血圧」または「拡張期血圧」と言います。

血圧の単位はmmHgが使われるのですが、血圧の正常値は年齢にもよりますが、最高血圧が100~140mmHg、最低血圧が90mmHg以下ということになっています。ですから、血圧がその数字の間なら問題はないのですが、それを上回っている場合は高血圧症、下回っている場合は低血圧症と言われます。

 
■ では、低血圧とは…?

血圧とは…ということについては、ご理解いただけたかと思います。では、低血圧について、もう少し具体的に説明しましょう。高血圧の方が様々な病気、特に生活習慣病などに直結しやすいことから問題にされることが多いですよね。WHO(世界保健機関)でも、高血圧については診断するための明確な基準が設けられています。しかし、低血圧については具体的な基準が設けられていないのですが、だいたい最高血圧が100~110mmHg以下、最低血圧が50~60mmHg以下の場合に、低血圧と判断されるようです。

低血圧の人は、心臓から血液を送り出す力が弱いので、どうしても血のめぐりが悪くなってしまいます。そうすると、例えば脳に血液が行き渡らなくなったり、全身に血液を送り出すことができないため、同時に栄養を行き渡らせることができなくなり、異常が表れます。具体的な症状としては、めまい、立ちくらみ 、不眠 、頭痛やだるさ、疲労、肩こり、眼精疲労、寝起きが悪い、食欲不振、胃のもたれ、吐き気、下痢や便秘、発汗、冷え、動悸、息切れなどがあげられます。また、最も怖いのが、血液の流れが悪くなることで老廃物を流しきれず、血管が詰まってしまうこと。もし、詰まった場所が脳なら脳梗塞を、心臓なら心筋梗塞を引き起こすことになってしまいます。

■ 低血圧の人が朝起きるのが苦手な理由

血圧をコントロールしているのは、腎臓、内分泌臓器、自律神経、そして、自律神経に指令を発している脳の4つの器官です。一方、目覚めのメカニズムには内分泌臓器である副腎の髄質から分泌されるアドレナリンとノルアドレナリンが大きく関係しています。これらがバランスよくスムーズに分泌されていれば、朝の目覚めも快適なのですが、低血圧の人は分泌されるスピードも遅いため、目覚めにも時間がかかってしまいます。これが、低血圧の人が朝起きるのが苦手な理由です。もっとも、血圧は変動しやすいため、一度測っただけで低血圧と断言はできません。また、朝起きられない理由にしているかもしれませんが、不規則な生活だと当然朝も起きづらいでしょうし、頭がフラフラしたり疲れやすいのも、原因は貧血かもしれません。それが長期間続くようであれば、一度病院に行って、きちんと判断してもらった方がよいでしょうね。

 
■ 低血圧の改善に向けて

低血圧の原因の一つに、筋力の低下というのがあげられます。血液を送り出す力が弱いのですから心臓の筋力も低下しているわけです。そこで、筋力を高めるために必要なのがユビデカレノンという補酵素。このユビデカレノンが不足すると心肺機能が低下し、血液の流れが悪くなると言われています。ユビデカレノンは食品で摂取することが可能です。含有量が多いのはイワシや豚牛鶏などの魚肉類、ブロッコリー、ニンニク、ナスやキャベツなどです。低血圧気味の人は積極的に摂るようにしましょう。

また、筋力の低下という意味でいうと、運動も欠かすことはできません。血液は重力の関係で下にたまりやすいのですが、血液を押し戻すためにも、足の筋力は特に重要になってきます。低血圧を改善するためには、心拍数が120以上になる下半身を鍛える運動をしましょう。このとき、水分補給は十分にするようにしてくださいね。体内の水分量が不足すると、血圧も低下してしまいます。

後は、低血圧でないにしても必要なことですが、早寝早起きを心がけましょう。低血圧の人は特に、朝起きて動き出すのに時間がかかるので、その分早く起きる必要があります。早く起きるためには、早く寝る。当たり前のことですが、これが基本です。

 

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