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トマトが赤くなると医者が青くなる?! 「トマトの効果」

運動不足で最も怖いのが生活習慣病やガンの危険性ですよね。
そんな大病の原因となる活性酸素を除去してくれるのが赤い色素のリコピン!
トマトが赤いのはこのリコピンが豊富に含まれているからなんです。
しかもトマトは水分が多く、調理したり、サラダにジュースにと、暑い夏でも食べやすく、あまくておいしい優れもの。
運動不足の人は、積極的にトマトを食べて生活習慣病予防に役立てましょう!

トマトは生で食べるよりも、リコピンの多いトマトジュースなどがおすすめ! 油に溶けやすいので、サラダにする場合もドレッシングをかけると効果的です。

【詳細】  トマトが赤くなると医者が青くなる?! 「トマトの効果」
■ リコピンって何?

リコピンというのは、最近になってようやく効果が認められたトマトの赤色の色素のことです。リコピンは、緑黄色野菜(ニンジンなど)に含まれるベータカロチンの仲間で、その抗酸化作用はベータカロチンの2倍の働きがあると言われています。

抗酸化作用とは、ガンや動脈硬化など、様々な生活習慣病の原因となる活性酸素を消去するはたらきのことを言います。活性酸素が体内で増加すると、細胞膜やDNAを傷つけ、ガン細胞ができたり、動脈硬化などの怖い生活習慣病のきっかけになってしまいます。しかし、リコピンの抗酸化作用は、活性酸素を消し去り、発ガン抑制や心臓病などの予防効果を発揮するのです。

 
■ 赤いトマトじゃなきゃ駄目?

「トマトが赤くなると医者が青くなる」と諺にもあるように、トマトは緑色から赤色にく熟していく過程の中で、リコピンが大幅に増加し、食物繊維やビタミンC、Eなどの成分も増加していきます。つまり、日光を多く浴びて育った完熟期の赤系トマトは、リコピンだけでなくビタミンやミネラルなどもより多く含んでいることになります。
ですから、断然赤いトマトの方が健康にいいんです。

■ トマトってどれくらい効果があるの?

あるデータでは、週に7回以上トマトを摂取した人は、1回以下しか摂取しなかった人に比べて、心臓病になる危険性が約30%も低かったそうです。

また、別のデータでは、血液中のリコピンやビタミン濃度の低い女性は、子宮頚ガンにかかりやすく、また血中のリコピン濃度の低い人は、慢性大腸炎を起こしやすいことがわかったそうです。

その他にも、喫煙者と非喫煙者では、通常は血中リコピン濃度は同じですが、タバコを3本吸うと、その害を消すために血中リコピン濃度が40%も減少してしまうそうです!タバコを吸う人は、その分多くリコピンを摂取する必要がありますね。

 
■ 効果的な摂取方法

リコピンは、もともと油に溶けやすい性質を持っています。ですから、油を使った調理法によって、吸収がぐんと高まります。リコピンは熱に強いので、炒めたり煮込んだりしても成分がそれほど減少する心配もありません。
トマトソースはイタリア料理などでもよく使われているように、オリーブオイルなどと一緒に調理するのが効果的です。もちろんトマトジュースやケチャップなどの加工品を利用するのもいいですよ。

 
■ 1日の摂取量の目安

老化や生活習慣病の予防をしたり美白効果を期待するなら、1日に15mgのリコピンを摂取することが望ましいです。喫煙者の方はさらに多く摂取したほうがよいですね。

15mgのリコピンは、だいたいLサイズのトマト2個分に相当します。トマト2個となると結構な量ですよね…。そこで、15mgのリコピンを摂取できるトマトや加工品をご紹介しておきましょう。

<リコピン15mgが含まれる量>
・トマト 約500g (Lトマト2個)
・プチトマト 約250g (約17個)
・ホールトマト 約170g (2分の1缶弱)
・トマトジュース 約160g (1本弱)
・トマトケチャップ 約75g (大さじ4杯強)

こうして見ると、加工トマトと生のトマトは種類が違うため、加工トマトの方が、リコピンが多く含まれていることがわかりますね。無理に生で摂取しなくても、加工品を上手につかって食べるといいでしょう。

 

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