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11年06月25日(土)
続・浮世絵 |
< 浮世絵
| 鎌倉・大仏 >
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【今日のできごと】
【今日の感想】 浮世絵の「浮世」という言葉の歴史は、平安時代にまでさかのぼる。 当時「浮世」は、浮かぶという漢字ではなく つらい という意味の「憂き」と いう漢字をあてて、「つらい事の多い世」、「苦しみに満ちたこの世」という意味で使われていた。その背景には、極楽浄土に対して現世を厭わしい ものととらえる仏教的な考え方があった。これが大きく変化するのは江戸時代になってからで、それまでの厭世的思考が一変、「浮世」は”享楽的 に生きるべき世の中” という意味で用いられるようになった。 そして、時代の流行や風俗などにも取り込まれ、「うきよ」という言葉の変化を背景 に現世的な生活を謳歌する江戸時代の人々の風俗を生き生きと描いて大衆的娯楽の一つとなった。その後、浮世絵が海外に伝わり「浮世」という 言葉を文字通り訳した ”picture of the floating world” という英語の呼び名が生れた。 「浮かぶ世界」の直訳だが なかなか言い得て妙だ。
fl で始まる英語の多くは、ラテン語で「流れる」という意味の fluere を起源とする。例えば、「流暢な」という意味の fluent 、「流体」という意味の fluid などは、いずれも「流れる」というイメージだ。また「影響する」の influence は「内に流れ込む」で、流行性感冒を表す influenza も、語源的には 流れに乗って広がって行く。 つまり、floating world は、川の流れのままに移り変わる世界で、享楽的なボヘミアン的生活をイメージさせる言葉だ。
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