TK66さん
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17年10月30日(月)
Sちゃんのこと |
< 少し疲れ
| 初ボランティア >
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ヤマトモのYさんの娘さんであるSちゃんは自閉症で今年19歳。この春から作業所で働いている。10年以上毎週YさんはSちゃんを連れてハイキングしている。土日が休みなのでどちらか1日は登山、もう1日はどこかで開催されているウォークラリーに参加している。休みが合えば、今まで我々登山会とも一緒に何回か登っている。
山好きが集うSNSに普段はハイキングレコを上げるのだが、昨日はレコではなく、その中の日記に土曜日の出来事が書かれてあった。
先週土曜日もウォークラリーに参加するため、自宅の奈良から大阪に向かう電車に乗ったが、乗り換えの橿原神宮前でYさんはSちゃんとはぐれてしまったのだった。 駅長室で駅構内の監視カメラを再生してもらうが発見できず、Yさんは2時間構内を探し回り、その後Sちゃんの立ち寄りそうなところを探しながら一旦帰宅。 奥さんを連れて再び橿原神宮前駅へ行き、もう一度監視カメラを再生してもらうと、奥さんがSちゃんの姿を発見。どうやら京都へ行く電車に乗った様子で、Yさんは京都方面に向かった。京都の駅長室で監視カメラを再生してもらっているときに京都駅近くの交番から、Sちゃん保護の連絡が入った。
コンビニで商品のお茶を勝手に飲んでいる所を、店員さんが見つけてすぐに警察に通報。駆けつけた警察官がSちゃんのリュックに入っているhelpカードを見てYさんの携帯に連絡したそうだ。
見失ったのが午前8時半。なんと11時間ぶりの再会。Sちゃんは着ていたフリースジャケットは雨で濡れて不快になったのかどこかで捨て、切符なしで京都駅改札を突破し、雨の中 傘なしで歩いていた様子。ごはんもお茶もコーヒーも空になっていたのでどこかで一人で食事し、父親がいなくても気にせずハイキングを一人で楽しんでいたようだった。
この後、「GPS付き携帯は故障したが、もういらないと思い買わなかった」や「娘の成長のなさにショックを受けた」など悔しい思いが書き連ねてあった。しかし大きな怪我や事故にならなくて良かった。
障害、特に知的障害の子を持つ親というのは大変で、毎日心配事が尽きないだろう。実はわたしの従弟(わたしより8才下なので今は50才)は軽度の知的障害があり、叔母は言わないけど多分自閉症だと思う。言葉もちゃんと話すが、初めて会ったひとはどこか違和感感じるはず。勉強はそこそこ出来たので普通科の高校へ行ったが、怒りの感情が抑えられずクラスメートとのトラブルで退学し、障害者施設に通い、その後職を転々として、今は作業所のようなところで独り暮らししながら働いているそうだ。厳しいことばかり言う両親とは折り合いが悪く、彼にとっての叔母であるわたしの母に愚痴を聞いて貰いに突然やって来るのだそう。従弟にとって母は唯一話を聞いてくれる人のようだ。
母が2年前脚を骨折して入院したとき、従弟が心配して見舞いに来てくれた際「後で読んで」と手紙を置いていった。その手紙は虫眼鏡がいるような小さな字でびっしり書かれており、しかもそれが6枚もある。母の骨折を気遣った言葉に始まり、いつも話を聞いてくれることへの感謝、両親にも感謝しているが素直に聞けないこと。そして学校や職場でトラブルを起こしたが、それはいつも最初は相手がからかってきたり、嫌がらせをしてきたのが原因ということ、そして最近は我慢できるようになったこと等、細かく書かれてあった。 この手紙を読んで、従弟が頭を打ちながらもこの社会で懸命に生きてる様子が伺え、涙が出そうだった。それでも彼は自分の意思で自由に生きることが出来る。
Sちゃんの場合は従弟と違い、ひとりでは生きていけない。まず人とコミュニケーションが取れないのだ。わたしも何回も一緒に山登りしたが、Sちゃんと一度も会話したことがないし、おはようと言ってもただ立っているだけ。Yさんも彼女に命令や指示はするけど、会話はしたことがないそうだ。そしてお金を払って何かを買うということも理解できておらず、父親とはぐれても何も思わず勝手に1人でハイキングをする。なのでいつも誰か着いていないと彼女は生きていけない。来年は成人するSちゃんだが、Yさんにすれば気が気でないだろうと思う。
長文お許しを。
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