こんなはずじゃないさん
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12年11月25日(日)
現実と奇跡。 |
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ニュージャージーに戻ったら、いきなり1.5℃の世界で寒ーぅ。 しかも、一週間留守をしたのですることがいっぱい。
まずは、木曜日に日本に出る前にどうしてもしておかなければならなかったこと。 ボート探し。 ボートは、サンディーが来る前に壊滅してしまった海岸沿いの町のマリーナに陸揚げしてもらっていたので、 インターネットの写真で見た限り、船が何隻も重なるように積み上げられていたり、 建物の屋根に突っ込んだりと、浮くものだけに想像を絶する場所に流されて行ってしまってるようだ。 家やビジネスをなくしてしまった人たちのところに行楽用のボートを探しに行くのは気が引けたけど、 保険屋さんにも連絡しないといけないし、自分の船が何がにぶち当たって危害を加えてた場合保証が必要かもしれない。 いつまでも放っておく訳には行かない。 閉鎖されていた道も通れるようになったらしいので、 重い腰を上げて行ってみる。
町は目を覆いたくなるような惨状だった。 道の両脇には、まるでドカ雪が除雪車でかかれたかのようにビーチの砂の山が高く積まれていて、 砂浜沿いに延々と続く数々のビーチハウスは45度に傾いたり、壁がもぎ取られて部屋の中がむき出しになっている。 私がよく行くバーやレストランも、郵便局も何もなくなってしまっていた。
そして私のマリーナ。 海を挟んで向かいには小さな島があるのだが、そこには山盛りの船が叩きつけられ倒れていた。 まるで船の墓場のようだ。 でも、マリーナにはヨットが一隻マリーナのオフィスの屋根に突っ込んでいるのが残っている以外、 折り重なっていたボートの山は殆どが取り除かれ、 広い空き地には8隻ほどの無事と思しきボートが綺麗に並べて置かれていた。
そして。 私のボートは。
あった! 嵐の前にはゆうに50隻を超える船があったマリーナで、 たった8隻しか残らなかった船の中に、私の船は生き残っていた。 多少の傷や凹みはあるものの、エンジンも2基とも無事にある。
ただひとつ問題は、鍵を預けていたマリーナのオフィスが屋根まで水に埋もれて、 一部が壊れて流されたので船の鍵がない。 エンジンをかけて無事を確かめることができないのと、 船室にも鍵がかかっているので中の状態が調べられない。 これは平日に来て、作業をしている人に鍵が残っているか聞いてみるしか仕方ないようだ。
たまたま、隣に無事に置かれていたヨットの持ち主が船を見に来ていたので話を聞いたところ、 彼のヨットが大丈夫だったのは、3隻重なり合っていたボートの一番上に自分のボートがあったからだそうだ。
家も同じ通りでたった二軒しか無事だった家がない中、私の家は何のダメージも受けず、 私のボートがどういう状態で発見されたのかはわからないけれど、 船まで生き残っていた。 こんな幸運があっていいのかと思ってしまうほどである。 これが感謝せずにいれるものか。 今日ばかりは、普段信仰心の薄い私も天に向かって「有難う」と言おう。
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