運動不足度の解説コラム

運動不足が続くと、肥満はもちろん、高血圧や糖尿病、腎臓病などの恐ろしい病気にかかるリスクを抱えることになります。単にお腹がぶよぶよして見た目にかっこわるいというレベルでは済まされないのです。
運動不足を解消するためには、何と言っても有酸素運動をすることがベスト！ウォーキングやスイミング、エアロビクスなどがオススメの有酸素運動です。まとまって運動する時間を取れない人でも工夫次第で今の生活でも、もっともっと運動を取り入れることができるのです。

運動量が不足すると、スタミナや体力が低下し、体の抵抗力が弱まってきます。それによって、老化も進みます。また、消費するカロリーが減るのですから、当然肥満にもなりやすくなります。カロリーが消費できないのに食べ過ぎると、栄養過多になり、高血圧の原因にもなります。
運動不足が招く結果はただ体型が崩れるということだけではないのです。見た目云々よりもずっと注意しなければならないのが、運動不足によって起こる以下のような病気への危険性です。

・高脂血症	・心臓病(狭心症、心筋梗塞)	・糖尿病	・消火器病(胃潰瘍、十二指腸潰瘍）
・腎臓病	・膀胱疾患	・関節炎	・肩こり
・腰痛	・便秘症	・痛風	・月経不順

など

では、上記のように、運動不足によって様々な病気が引き起こされる前に、どのような予防をすればよいのでしょうか。
運動不足を解消するために必要なのは、やはり運動です。その中でも、健康維持にもっとも効果的な運動は、「有酸素運動」と呼ばれる運動です。

有酸素運動とは体に過度の負担をかけず、体内に酸素を取り込んで、一定時間以上続けて行う運動のこと。激しい運動ではなく、息が少し上がる程度の運動を３０分以上続けることが重要です。代表的なものとしてウォーキング、ジョギング、エアロビクス、サイクリング、水泳などがあります。一人でもできる運動のポイントを挙げておくので、参考にしてください。

・ウォーキング
早すぎず、遅すぎず、大股でさっさと歩く。腰のひねりを意識しながら、１本の直線の上を歩く感じで。ひじは９０度に、目線は１０メートルくらい先へ。
・ジョギング
アスファルトの上は足や膝の負担になりやすいので、できれば土や芝生の上を走るようにしたい。走る前には炭水化物を少量でも口にして、血糖値を上げる。水分はこまめに補給する。
・水泳（ウォーキング）
水深はお腹から胸くらいが理想。かかとをしっかりとつけて、水の抵抗を感じながら、腕を大きく振るとよい。
・サイクリング
少し足がつかれる感じはするが、２０分以上はペダルをこぐことができるくらいのスピードで。サドルの高さは、ペダルを踏み切ったときに、脚が真っすぐ伸びる状態が理想。

エアロビクス	42kcal
ゴルフ	34kcal
サイクリング	37kcal
水泳(クロール）	145kcal
ストレッチ	21kcal
テニス	59kcal
ハイキング	11kcal
ボーリング	50kcal
スキー	60kcal
バスケットボール	70kcal
バトミントン	61kcal
バレーボール	60kcal

残念ながら運動をする時間がとれない方も、工夫や意識の持ち方で、十分に効果を発揮します。普段から意識することを心がけてください。
以下に、生活の中での運動のヒントを書いておくので、是非、実践してみてくださいね。
・階段の昇り降り
→駅ではエスカレーターを使わない。職場へもエレベーターではなく階段を使う。階段の昇り降りは、腹筋や下半身をきたえ、血行の流れをよくすることにもなる。やや早足でやってみたり、一段抜かしをすると、より効果が高い。
・買いだめはせず、こまめに買い物に行く
→毎日買い物に出かけるだけで、歩く時間は増えます。このときも、ウォーキングでの歩き方を意識して！
・電車やバスでは座らない
・時間のあるときは、いつもより一駅多く歩く
・リモコンを使わない
・頻繁に必要なものでも遠くへ置いて、その都度取りに行くようにする
・歯磨きの時はつま先立ちでする
・子どもと遊ぶ
・電話する時は立ってする
・とにかく体を伸ばしてストレッチをまめにする
などなど。
ちょっと意識するだけで、体を使うことはできます。運動不足の解消は、時間やお金の問題ではなく、意識の問題です。このまま内蔵や血管内に、どんどん脂肪が溜まっていくのを黙って放置していてはいけません！健康第一です。今からでも、すぐにできることをできる時にする、と心がけるようにしましょう。