■設問1 ミネラルとは元素そのものの無機質である |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
ミネラルもビタミンも共に微量栄養素ですが、ビタミンは有機化合物、ミネラルは元素そのもの、無機質です。 |
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■設問2 必須ミネラルは全部で13種類ある |
【正解】 |
× |
【解説】 |
必須ミネラルは全部で16種類。1日の摂取量が多いカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、硫黄、リンを主要ミネラルと言い、微量の摂取で良い亜鉛、クロム、セレン、銅、鉄、マンガン、ヨウ素、コバルト、モリブデンを微量ミネラルと言います。 |
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■設問3 ビタミンは相互に影響し合うが、ミネラルは単体で働く |
【正解】 |
× |
【解説】 |
ミネラルもビタミン同様、他のミネラルと共同作業をするなど、お互いに影響し合って作用しています。時には過剰摂取したひとつのミネラルが他のミネラルの働きを阻害することもあるので、ミネラルもバランス良く摂ることが大切です。 |
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■設問4 カルシウムは骨を作るのに欠かせないミネラルである |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
これは有名ですよね。カルシウムの99%は骨や歯に存在しており、1%が血液や筋肉などに存在しています。カルシウムが不足すると骨がもろくなり、骨粗鬆症などの原因となります。 |
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■設問5 貧血予防には鉄を摂ると良い |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
これもまた有名ですね。鉄分が不足すると貧血になります。赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄が不足すると、カラダのすみずみまで酸素の運搬ができなくなり、酸欠になります。この酸欠状態が軽い症状として出るのが貧血です。これがひどくなると疲れやすくなったり、思考力が低下するなど、症状が悪化します。 |
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■設問6 ミネラルは摂りすぎても尿として排出されるので問題ない |
【正解】 |
× |
【解説】 |
ミネラルも、脂溶性ビタミンと同様に過剰に摂取すると「過剰症」というさまざまな悪影響がでます。例えば鉄分を過剰摂取すると壊血病に。カルシウムを過剰摂取すると結石や心筋梗塞などを引き起こす原因になります。ミネラルもそれぞれ1日の許容上限量を守るようにしましょう。 |
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■設問7 ミネラルの中には銀、銅、鉄がある |
【正解】 |
× |
【解説】 |
銅と鉄はミネラルですが、銀はありません。 |
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■設問8 ミネラルの一種、ナトリウムとは塩分のことである |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
ナトリウムとは食塩(塩化ナトリウム)のことです。塩分も大切な栄養素のひとつではありますが、乱れた食生活では、むしろ塩分過多の方が心配されています。塩分を摂りすぎると高血圧や動脈硬化の原因になります。 |
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■設問9 鉄鍋で調理をしたからと言って鉄分が摂取できるわけではない |
【正解】 |
× |
【解説】 |
鉄鍋や鉄のフライパンで調理をすれば、鉄分が溶け出てくるのでちゃんと鉄を摂取することができます。食品から摂る鉄分も、鍋からでる鉄分も基本的には変わりません。 |
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■設問10 ヘム鉄とは体内に吸収されやすい鉄のことである |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
鉄は体内への吸収が悪いミネラルです。野菜や豆類などに含まれている植物性の鉄は吸収率が10%程度ですが、肉や魚などの動物性食品に含まれているヘム鉄は吸収率が20〜30%くらいあります。貧血気味の時はレバーを食べろというのも動物性のものからの方が吸収率が良いためです。 |
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■設問11 メロンにはカリウムが多く含まれている |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
メロンにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは余分なナトリウム(塩分)を体外に排出してくれるため、塩分の多い食事をした後はデザートにメロンを食べるといいでしょう。生ハムメロンというメニューがありますが、あれも生ハムの塩分をメロンでカットするという効果があります。 |
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■設問12 日に当たることはカルシウムを吸収する上でも大切 |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
カルシウムは腸内で吸収される際にビタミンDを必要とします。ビタミンDは食品などから摂取するものもありますが、多くは紫外線を浴びることによって吸収されます。そのため、カルシウムを吸収するためには紫外線に当たってビタミンDを作ることが大切です。ただし最近は紫外線が強くなり、紫外線に当たりすぎることで皮膚ガンなどの危険性が高まっています。直射日光をそのまま浴びるのではなく、窓越しに光に当たる程度にしておくのが良いでしょう。 |
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■設問13 鉄の吸収率を上げるにはビタミンAを一緒に摂ると良い |
【正解】 |
× |
【解説】 |
鉄の吸収をよくしてくれるのはビタミンCです。ビタミンCには、一緒に摂取することで、鉄が体内に吸収されるのを助けてくれる働きがあります。 |
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■設問14 カルシウム1に対してマグネシウムは3摂らなければならない |
【正解】 |
× |
【解説】 |
逆ですね。マグネシウム1に対してカルシウム2〜3のバランスが大切です。カルシウムとマグネシウムは密接に関係していて、片方が多くなると片方が少なくなるという現象が起こります。このバランスで摂ることでイライラを解消できますが、バランスが崩れると循環器系疾患の原因になったり、吐き気やけいれんなどを引き起こします。 |
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■設問15 セレンにはビタミンE以上の抗酸化作用がある |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
セレン、別名をセレニウムとも言います。セレンには過酸化脂質を分解する強い抗酸化作用があり、抗酸化作用が強いと言われているビタミンEよりも強いといわれています。ビタミンEとセレンを一緒に摂取するとさらに高い効果を得ることができます。 |
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■設問16 塩分の多い食事をした時はカリウムをいっぱい摂ると良い |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
カリウムには余分に摂取した塩分(ナトリウム)を体外に排出する作用があります。現代食は塩分過多の傾向があるので、カリウムを積極的に摂るといいですね。干し柿やスイカなどに多く含まれています。 |
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■設問17 カルシウムとリンは同じ量を摂った方がいい |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
リンはカルシウムと結合して骨や歯を形成しています。リンはさまざまな食品に含まれているため不足することはありません。むしろ過剰摂取が心配されています。リンだけを多く摂ることでカルシウムが骨から溶け出し、骨の代謝に異常をきたしてしまうので、リンを多く含む食品を摂る時は乳製品などでカルシウムも同時に摂取するように心がけましょう。 |
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■設問18 糖尿病を予防するミネラルと言えばヨウ素である |
【正解】 |
× |
【解説】 |
糖尿病予防に役立つミネラルと言えばクロムです。クロムは血糖値をコントロールしているインシュリンの分泌をよくする働きがあります。糖尿病が気になる人は積極的にクロムを摂るといいでしょう。クロムはヒジキなどの海草類やイワシなどに多く含まれています。 |
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■設問19 亜鉛が不足すると味音痴になる |
【正解】 |
○ |
【解説】 |
亜鉛が不足すると味覚障害が起こります。これは絶えず新陳代謝を繰り返している味覚を感じる細胞には亜鉛が必要不可欠だからです。亜鉛が不足すると、味覚細胞を作ることができなくなり、味を感じなくなってしまいます。最近は食生活の変化により亜鉛不足による味覚障害が多くなっているということです。 |
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■設問20 酸性雨の影響で野菜などのセレンの含有量が増えている |
【正解】 |
× |
【解説】 |
逆です。酸性雨によって農作物のセレン含有量が減っています。これはセレンが水銀などの有害物質を分解する働きがあることから、酸性雨の中に含まれる水銀を土壌で分解するために実に含まれるセレンが消費されてしまうからです。昔であれば不足する心配のないミネラルでしたが、最近は農作物自体の含有量が減ってきているため、セレン不足が心配されるようになりました。 |
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