ココロの分裂度チェックの解説コラム

トップページ > 健康診断 > ココロの分裂度チェック > ココロの分裂度チェック > ココロの分裂度チェックのコラム

「ココロの分裂度チェック」解説コラム

 

◆はじめに

このコラムは「統合失調症(精神分裂病)」と「躁うつ病」についてではなく、あくまでも人間を精神的な性質で2つに分けたとしたら「分裂型」と「躁うつ型」に分けられる、ということを前提に、それぞれの特徴について解説したいと思います。
この2つはどちらが良いとか悪いとかの話ではなく、自分のココロの性質を知ることで、うまくストレスと付き合い、ココロを元気に保つための予備知識として持っていていただきたいと思います。
また人間関係においても、相手のタイプを知ることで、より上手く付き合っていくことができるようになるでしょう。そんなココロについての豆知識として捉えてください。

また、強い不安感や幻覚、幻聴、妄想や急な激しい動悸など、分裂病に見られる症状をすでに感じている人は少しでも早く専門科の治療を受けることをオススメいたします。精神病は決して不治の病ではなく、また治療できない病気でもありません。正しい診察を受け、きちんと治療すれば必ず治る病気です。少しでも症状を感じている方は、臆せず、病院に行かれることをまず始めに強くお願いしておきます。

◆分裂型と躁うつ型の流れ

 まず初めに、分裂型と聞くとココロが分裂しているかのようですが、そういう意味ではありません。以前まで使われていた「精神分裂症」という言葉も、差別的で偏見を含むとして数年前に名称が改正され、「統合失調症」と呼ばれるようになりました。この名称においては「名は体を表す」というのは、まったく嘘で、あまり言葉の意味にとらわれないでください。
 躁うつ型についても、「鬱だ」というわけではありません。
 これらは単なる名称であり、単純に2つの精神タイプがあるだけだと理解してください。
 さて、簡単に言えば分裂型は周囲に協調して生きていくタイプ、躁うつ型は自分自身にこだわりながら生きていくタイプです。周りの人や環境に合わせながら、調和を好み、流行や世論に忠実なのが分裂型です。一方、躁うつ型は自分だけのこだわりを持ち、周りに流されることなく、自己のアイデンティテ
ィを重視しています。

 時代は団塊の世代以降を境に分裂型が増えてきたと言われています。これは戦中、戦後の激しい競争社会が一段落し、自己主張をして周りより飛び抜けることよりも、周りと協調しながら環境に合わせて適応することの方が、時代の流れに合っていったからだと考えられます。
 そのため、中高年層は頑固で自己主張が強く、しっかりと自分を持っている人が多いのに対し、若年層は常に周囲を見渡し、遅れず出過ぎず、周りに合わせて生きていく人が多いと言えます。
 どちらが良いというのではなく、単にそういう特徴がそれぞれにあるということです。

◆精神分裂型の特徴

 精神分裂型の中心は周囲にあります。
 周囲が良いと言えば良いと思い、悪いことがあれば周りの誰かのせいだと思います。逆に良いことが起きても自分の努力の結果だとは思わず、ラッキーだと思い、人生はなるようになると思っている傾向が強いと言えます。
そのため、流行に敏感で、売れ筋ランキングなど、世間に受け入れられているものを積極的に取り入れようとする傾向があります。好みも世間のブームに乗ってコロコロ変わると言えるでしょう。
 特定の人間と深く関わることを苦手とし、少人数で話し込む場をあまり好みません。それよりは大勢でワイワイ当たり障りのない話題で盛り上がることの方が好みます。
 総じて環境への適応力が高く、職場や学校などが変わっても、すぐに溶け込むことができます。そのため、環境の変化に対するストレスはあまり感じません。
 また、何か良くないことが起こっても、自分を責めたり、いつまでも引きずったりしないため、自分を追い込んでしまうようなこともありません。過去へのこだわりもあまり持たない傾向が強いと言えます。
 逆に本音を言う場が少ないため、それがストレスの原因になることが多いと言えます。また、過去への執着がない分、あまり反省をしないため、同じ失敗を繰り返してしまうことも少なくありません。

 精神分裂型の場合は、部分的にでも主体性を持つように心がけると良いでしょう。そして自分の行いや発言に対する責任感を持って、ある程度は反省するようにしましょう。
 ただそれがストレスとして溜め込んでしまうようでは意味がありません。今まで通り、周囲にうまく合わせられる協調性を持ちつつ、その中で自分のアイデンティティを守る領域を作っていくことが大切だと言えるでしょう。

◆躁うつ型の特徴

 躁うつ型は自分自身が中心です。
 何かに成功したり、良いことがあれば、それは自分の努力の賜だと思い、大きな達成感、満足感を得ますが、逆に悪いことが起こった場合は、それは自分のせいだと自身を責め、深い罪悪感を抱く傾向が強いと言えます。
 また、自己のアイデンティティを強く持つため、常に主体性のある行動や発言を心がけていますが、逆にそれが周囲を受け入れられない原因にもなります。そのため、頑固だと思われることが多いのも躁うつ型の特徴です。
 基本的に自分が決めたルールにのっとって、自分の価値観で物事を判断するため、自分が納得できることに対しては強いのですが、納得できないことがあると、それが大きなストレスになります。好みも流行に関係なくあまり変わらず、自分が良いと思ったものを長く愛用する傾向が強いと言えます。
 また広く浅い人間関係を好まず、特定の少人数と膝を突き合わせて、じっくり語り合う関係を好みます。そのため、愛想が中心の大勢のパーティーなどは居心地が悪く感じ、初対面ではなかなか馴染めないとも言えます。
 逆に深い関係を築くと、その関係をとても大切にしようとします。そのため、異動や転職、転校など、周りの環境が変わることに大きなストレスを感じます。

 躁うつ型は精神分裂型に比べて、ストレスを溜め込んでしまいやすいタイプだとも言えます。周囲で起こるさまざまな要因を自分の中に求め、自分の価値観で納得できない限り、うまく消化しきれないためだと言えます。
 躁うつ型の場合は、ある程度、周囲に対して寛容になり、他を受け入れ、他と協調することを心がけることが大切です。アイデンティティをしっかりと持つことはとても重要なことですが、それで自分や周りを許せなかったり、環境に溶け込めず強いストレスを持ち続けることは、ココロへの悪影響が心配です。
 時にはまぁいいか、と思って周囲や自分を受容する気持ちを持つように心がけましょう。
この診断チェックにもトライ! - 関連診断-
▼ 診断をする
メンタル診断チェック
ボディ診断チェック
ダイエット診断
ビューティー診断
メディカル診断
copyright all right reserved intelligence technology inc,
掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。