「デトックス度チェック」解説コラム◆はじめに
デトックスとは、Detox=解毒という意味です。
体内に入った有害金属が蓄積されて毒素となり、カラダにさまざまな悪影響を及ぼします。これは特定の人だけの病気や疾患ではなく、現代社会で生活している限り、多かれ少なかれ誰もがその脅威にさらされています。 この体内毒素を浄化すること、それがデトックスです。 ダイエットやサプリメントなど、健康に対する意識はどんどん高まっていますが、体内に毒素が溜まった状態では、それらの効果も期待できない場合が少なくありません。従来のようにカラダに不足している何かを補うのではなく、まずベースとなるカラダ作りのため、カラダの中の悪い要因をマイナスしようという考えがデトックスなのです。 ◆「体内毒素」が溜まる原因
もともと人間の体には、吸収された毒素を排出する作用(自浄化作用)があるのですが、環境汚染や食品添加物、水環境の悪化によって、体内に取り込まれる有害金属の量は増加する一方です。それに加えて、日々の生活習慣、ストレスなどといったさまざまなの原因によって、免疫機能や代謝機能が低下することで、毒素がスムーズに排出されなくなり、結果、自浄できる範囲を超え、どんどん蓄積されてしまっているのです。
現代社会において生活環境や食べ物などから体内にどうしても不要な有害金属(鉛・水銀・カドミウムなど)を吸収してしまい、気づかない間に体内に毒素を溜めてしまっています。例えば、工場や自動車の排ガスによる大気汚染や海に垂れ流された汚水によって汚染された魚、野菜についた残留農薬、加工食品の添加物など数え上げればきりがありません。 こうした環境汚染による問題は年々、深刻化しています。どうしても限界がありますが、汚染されていない安全な食品を選んだり、インスタント食品など添加物を大量に使用している加工食品を食べないようにする、水道水を飲まないなど、可能な限り自分でできる予防を心がけることが大切です。 体内の毒素になりやすい要因 ・工場の排煙、自動車の排気ガス、タバコの煙 ・食品添加物、薬品などの有害化学物質 ・野菜などの残留農薬 ・水や魚介類に含まれる水銀、鉛、ヒ素などの有害金属 また、ストレスや便秘、悪体質の進行などにより、毒素を自分で排出する能力自体も衰えてしまっています。これらは代謝機能を低下させる原因でもあり、代謝が低下すると毒素排出もできなくなってさらに体内毒素が溜まる。体内毒素が溜まると、さらに代謝が低下する…といった悪循環を生んでしまっています。 ◆ 「体内毒素」が及ぼす影響
体内毒素が溜まると、カラダの代謝能力が衰えてしまいます。そして代謝が衰えると、さらに毒素が溜まる原因となり、悪循環を繰り返します。
代謝が悪くなるということは、何をやってもなかなか痩せられない、疲れがたまりやすい、風邪をひきやすい、肌の調子が悪いなど、さまざまな悪影響を及ぼします。 体内毒素が原因で引き起こされる悪影響は、日常のちょっとしたことが多く、その原因が体内毒素にあるとは、なかなか気づきにくいものです。そのため、なんとなく調子が悪いから薬やサプリメントを摂る、いろいろなダイエットを試してみる、化粧品を変えてみるなど、何かを「プラスすること」ばかりに頼ってしまいがちです。しかし、体内毒素によって代謝が低下していることが原因であれば、まずはその原因となっている体内毒素を排出して代謝を戻すことが何よりも先決です。 ここにデトックスの重要さがあり、最近になって特に注目されるようになった理由とも言えるでしょう。 体内毒素が引き起こす症状 ・いつもカラダがだるい ・疲れやすく、疲れが取れにくい ・肩こりや冷え症など慢性的な不調 ・風邪をひきやすい ・頭が重く気分が安定しない ・ダイエットしても痩せられない ・肌の再生力が低く、肌荒れする ・アレルギーを引き起こす etc ◆ “デトックス”の効果
デトックスの基本は「毒素を排出すること」です。 体内の老廃物を汗によって排出する、腸内を浄化する、代謝を高めて排出機能を高める食品を摂るなど、体内毒素を排出するための機能を高めることが大切です。 デトックスをすることによって、以下のような効果を期待することができます。
代謝機能を活発にする 基礎代謝をあげてダイエットに成功しやすいカラダ作り、老化予防など 腸や内蔵機能を高める 便秘解消や栄養の吸収率を向上させたり、有害物質の排出能力を高める 血液やリンパの流れをスムーズにする むくみや肩こりなどを解消し、生活習慣病の予防に役立つ 免疫力を増加させる 風邪などを引きにくくし、アレルギーも抑える 自律神経を正常にする ストレスがたまりにくくし、不眠解消やうつ感を解消する ◆ デトックスの方法
では、具体的にどんなことをすればデトックスできるのでしょうか。デトックス効果のある行動と、その具体的な方法をご紹介しましょう。 ○汗をかく カラダの持つ重要な排泄機能は「汗をかくこと」です。汗によって体内の不純物を排出することが大切です。有害金属も同様に汗によって排出することができます。特に「鉛・亜鉛・水銀・農薬」などは汗からしか排出できないともいわれています。 暑い夏でもクーラーなどによって、あまり汗をかく機会が減ってきています。そのため、どんどん汗をかくという排泄機能も衰えてしまっています。まずはクーラーを控え、運動やお風呂など、汗をかく機会を増やしましょう。 その他にもデトックス効果のある汗をかける方法をご紹介しましょう。 1.岩盤浴(がんばんよく) 岩盤浴は、室温・床温は40℃前後に抑えた体に負担のかからない低温サウナです。温められた天然鉱石の上に寝転ぶだけで、大量の汗を流すことができ、カラダに無理な負担もかからないことから、近年、急速に注目を浴びている新しい健康法です。 1時間くらい、ゆっくりと岩盤浴に入ることで、大量の発汗を促し、汗となって有害金属を排出することができます。 2.ホットヨガ スタジオ内の温度を38度、湿度を65%に保った暖かいスタジオでおこなうヨガです。 大量の汗を出し、毛穴に詰まった汚れや老廃物が排出され、みずみずしいお肌になるだけではなく、ストレス解消に役立つといわれている今話題の健康法です。運動も伴うので、日頃の運動不足を解消するのにも良いですね。 3.ゆっくりお風呂に入る 血液やリンパ液の流れが悪いと有害物質や老廃物等を体外に排出する機能が弱まり、むくみや冷え性の原因になります。 毎日湯船にゆっくり浸かることによって、発汗を促し、血液やリンパの流れをスムーズにします。さらに、緊張した筋肉をマッサージでほぐしたりすると、より血行不良や代謝不良を改善する事ができます。お湯は熱くなく、38度前後のぬるま湯にしましょう。 ○水分と栄養補給 デトックスには水分は欠かせません。尿や便として、体内の水分と一緒に毒素も排出されるからです。普段あまり水分を摂らない人は、意識的にたっぷり水を飲むようにしましょう。水も水道水ではなく、ミネラルウォーターが良いでしょう。理想としては、1日に1.5〜2リットルの水をこまめに摂るように心がけましょう。特に朝起きてすぐ、コップ1杯の水を飲むことをオススメします。 また、食物繊維や緑黄色野菜をたっぷり摂ることも大切です。食物繊維は排出機能を助け、緑黄色野菜にはデトックスに有効な栄養成分が豊富に含まれています。何においても健康を維持する上で、野菜に含まれる栄養素は必要不可欠ですが、デトックスにおいても、やはり野菜や果物は欠かせない大切な栄養素です。 有害金属のデトックスに有効な食品としてはタマネギ、ほうれん草、ブロッコリー、ニラ、ニンニク、海藻類が挙げられます。こうした食品を意識的にきちんと摂ることが大切です。 特にタマネギスープはデトックス効果が高いとして注目されています。朝食にはタマネギスープがオススメです。 食物繊維もデトックスに重要な栄養素なので、イモなどの根菜類やワカメなどの海藻類を積極的に摂るように心がけましょう。 ○断食(ファスティング) ちょっと前、断食ダイエットがブームとなりました。断食(ファスティング)もひとつのデトックス法です。 断食することで消化機能を休ませ、腸内をキレイにすることが目的です。と言っても、まったく何も食べないわけではありません。ミネラルウォーターや野菜ジュース、果物など、消化機能に負担をかけないものだけを摂るという方法です。 長期にわたって断食する必要はなく、週末の2〜3日だけでも、それなりの効果を得ることができます。週末は胃腸もお休みということで、週末プチ断食はオススメです。 しかし注意したいのが、断食後のリバウンドです。断食が終わったからといって、すぐに普通の食事を大量に摂ってしまうと、急激に負担をかけることになり、逆効果です。断食後はお粥やヨーグルトなどの流動食から始め、徐々に普通の食事に戻していくようにしましょう。食べる量も徐々に増やすように心がけてくださいね。 その他にもタバコを止める、適度な運動をする、ストレスと上手く付き合うなど、健康を思えば当然とも言える基本的なことが、デトックスにもつながります。 デトックスのためのサプリメントや健康食品もたくさん販売されており、これらを上手に利用することもひとつの手ですが、やはりまずは自分でできる努力をすることが大切です。日々の生活を見直し、できることから始めていきましょう。そして正常な代謝機能を回復し、自分で体内毒素を排出できるカラダ作りを目指しましょう。 この診断チェックにもトライ! - 関連診断-
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