TK66さん
最新の記録ノート
|
2017年 |
|
|
7月 |
|
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
|
|
|
|
|
月別に見る
タグ別に見る
|
17年07月28日(金)
沢の師匠のこと |
< 沢登り
| 呪われた夜 >
|
沢登りの師匠(70才)は凄いひとで、登山歴半世紀以上、特にロッククライミングや沢登りに熟知されておられるので、師匠の教え子が中心にチームを結成するほど。(もちろん会長は師匠)
わたしも隊長とふたり、去年からお願いして教えて貰っている。練習の時は師匠は厳しい。今回もわたしが装備類を前にブラブラさせていたので、師匠に結構キツく叱られた。でも本当、命かかっていることなので、厳しいご指導とてもありがたいと思っている。
しかし面白いのは、沢登りが終われば、ただの酔っぱらい忘れんぼ老人になってしまうこと。去年はお風呂も入って、さて帰ろうというときに「携帯がない」と言い、登山スタート地点に戻るが見つからなかった。しかし結局、助手の方の荷物に入っていたとのこと。
登山中の師匠とは別人になるのだ。
今回はお風呂入って、打ち上げしてお店を出たら、師匠が靴箱の鍵を忘れてて、その時わたしが師匠に鍵を渡したのに、帰る頃に「ない」と言う。結局、わたしが渡した場所に戻ると、そのまま置いてあった(笑) 師匠は「ほんま困ったボケ老人ですんません」と謝ってくれたけど、昼間の厳しい師匠の姿を思うと、そのギャップが何か滑稽で笑える。可愛らしいおじいちゃんだ。
でも実は師匠の奥さんは乳癌で通院されていて、毎日師匠は買い物や食事・洗濯は全てやっておられるそう。奥さんは以前にも子宮癌で治療していたこともあるらしい。去年は、もし奥さんが放射線治療をするならば、師匠の用事も増えて山登りどころではなくなるので、沢やクライミングを教えたいけど約束は出来ないと言われた。
しかし結局、キツい放射線治療はしないことになり、師匠も「これから癌と共に生きていく感じやろなぁ」と言っておられた。いろいろ選択肢があったけど、家族で相談してその道を選んだことになる。
おかげで我々は今年も師匠に沢登りを教えて貰っているわけだが、打ち上げで師匠が「今年から2年計画で君らを日本有数の美しい沢、赤木沢に連れていってやる‼」と言って頂いた。それを達成したら師匠は沢を引退するそうな。
最近わたしはネットで、その赤木沢の画像ばかり眺めている。美しい沢を眺めている我々の姿を想像しながら、そして師匠の奥さんが出来るだけ長生きされることを祈りながら。もちろん師匠もいつまでも元気で、我々を厳しく指導して頂きたいという思いでいっぱいだ。
|
|
【記録グラフ】 |
|
コメントを書く
|
ページTOPへ戻る↑ |
|
|