Raskolniko...さん
最新の記録ノート
タグ別に見る
|
10年11月07日(日)
罪の系図 |
|
< 勤務先を訊かれると...
| 待て、しこうして希... >
|
『時は止まらねばならぬ』下巻読み進める。久しぶりに小説の面白さを感じることができた作品だが、例の絵の盗難疑惑事件あたりで教訓じみてきたのが残念。上巻の後半で、叔父の死後に作者のいつもの思想が代弁されているところから危機的ではあったが。でも主人公の少年を語っている部分は面白い。登場人物の性格づけも巧いし、まるでディケンズなどのヴィクトリア朝小説を読んでいるかのような気になる。まあ初期の『クロム・イエロー』『対位法』とかも登場人物の性格や思想を特徴的に描くのが上手なのだが、これらは彼らを引き離すように遠くから眺めている「風刺小説」なのだが、『時は止まらねばならぬ』の登場人物の描き方は、あえていえば「客観的な」淡々としたものである。だから皮相といえば皮相かもしれない。でも、この主人公の少年に共感できて、要するに「好き」なので、この小説もいまのところ好きなのだ。まあちょうど十歳年上の自分が彼にシンパシーを覚えるというのもどうなのかと思うが、畢竟、私の精神年齢が十七歳なのかもしれない。 学部のころの指導教官とメールのやり取り。 昨日に引き続き、「新日曜名作座」録音できず。
|
| 【記録グラフ】 |
|
|
コメントを書く
|
| ページTOPへ戻る↑ |
|
|