TK66さん
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17年10月02日(月)
ミュージシャンSくんのこと |
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| 鰯の日 >
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高校時代に一緒にバンドを組んでいたメンバーの弟Sくんは、音楽専門学校で教鞭を取りつつ、自身もバンド活動を続けているミュージシャンだ。担当はベースギターとメインヴォーカル。ジャンルはロックだがブルースやジャズ、ラテン系もありの、大人っぽいいわゆるAORというところか。バンドは今でも年に数回ライヴハウスで演奏しているが、メンバーそれぞれ違うバンドやソロでも活動していて、Sくんも今年からソロ活動を始めることになった。ベースとヴォーカルを彼ひとりで演奏する。ベースにループステーションというマシーンを使うと、パーカッション入りの伴奏になるのだ。もう何回かステージに立っていて、その動画を見たことがあるが、なかなか味わい深いパフォーマンスだった。
そのSくんから6月頃メールがあって、その内容は「ソロ活動を広げて行きたいのですが、TKさんの店で閉店後ミニライヴなど出来ませんか?又はそんな場所を提供出来るところあれば紹介お願いします」というものだった。うちの店は住宅地にあることや駐車場の関係で断りを入れたが、ライブハウスに顔がきく友人Mがいるので紹介した。Mは高校の頃の友人で5年前にSNSを通じて再開、時々店に来てくれたり、一緒に飲みに行ったりしている。本職は家業の自動車修理だがPC管理、コンサートの企画・音響・プロデュースなども手掛けている。世話好きの彼ならきっといろんなライブハウスを紹介してくれるだろうと、Sくんの話を持ちかけ、彼と話をするためSNSの友達申請をSくんにさせた。
それが7月のことで、先日Sくんから、Mから連絡がないとのメッセがあった。メッセで話しようとしたら「運転中なので後程」という返事でそれっきり。
わたしは紹介した立場上すぐにMに連絡を入れてみた。忙しくて忘れていたらしい。Sくんに詫びを入れさせ、Mからその後の彼に送ったメッセの内容を送ってもらったが、内容は集客力や利益配分などビジネス的なことばかりで、わたしは少し違和感を感じた。たしかにお金が絡むことなので厳しい世界であることはわかるが、それにしてもいつもの軽いノリのMの印象とは違っていた。Mも「会ったことのないSくんにキツイことを言うことになったが、これが現実」と言っていた。
わたしの考えが甘かったせいでSくんを傷つけたのではないかとSくんにメッセを入れると「Mさんは正しいことを言っているだけで全然気にしていません」との返事があった。 それからしばらくしてMから「直接会って話することになった」と連絡があったので、少々ホッとしている。
ひとの間を取り持つのは、気を使うことが多い。これで話が上手く進めば良いのだが。
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