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09年04月16日(木)
~続き~ |
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< ~理解・納得と勇気...
| 茶 >
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昨日の続きから。
ーーーーーー患者と医療者とのいい信頼関係をーーーーーーー
Bさんの場合は現在85歳で65歳の時に腎臓がんで右の腎臓を摘出しています。 それから12年経った77歳の時に左の腎臓にもがんが見つかり、私のところに来られました。 MRIで診断すると、がんは3つ。軽い腎機能障害も起こしています。 腎臓全部をとれば治せますが、取れば確実に人工透析で週3回は3、4時間ぐらい拘束され、 水分量、塩分量、食べる量の制限と厳しい行動制限を受けます。
77歳の方にこの負担はあまりにも過酷です。 その上、それまで何とか腎機能で維持していた生活が、腎機能が無くなった途端に、 不均衡症候群というものすごく具合の悪い状態を何ヶ月か続ける事になるんです。 あえてそこまでいかないとこれは治せない。さてどうしようか。 何もしないという選択がないわけではない。
右の腎臓のがんを取ってから12年経ってこの状態ならば、 3年、5年何も起こらない可能性のほうが高いと私は踏みました。 急激な変化に備えて、3ヶ月か半年に1回MRIで観察を続けていけば、その時に 判断できるという戦略を患者さんに提示したわけです。 それから奥様とニューヨークにいた息子さんも集まって家族会議です。
私も2回くらい一緒にお付き合いしたんですが、結局何もしない道を選択されました。 あれからもう8年、Bさんは今も生きてらっしゃいます。 東京から半年に1回おいでになるんですが、3つのがんは大きくなったけれど、 それ以外どこにも出ていない。
たぶん、私と彼の運の強さですね。 がんの治療にあたっては、自分の人生でいちばんこれが納得いくんだという選択肢を、 患者さん自身に勇気を持って選んでいただけるよう、私たち医療者は精一杯の推定や情報提供を 行うように努力します。
患者さん、医療者と立場は違っても、お互いに同じ時間を一生懸命に生きてる相手なんだと認め合い、 いい信頼関係を築いていけますように、これからもどうかよろしくお願いします。
~~~~~質疑応答~~~~
Q: がんは最後まで苦しいと聞きます。患者として、単なる延命治療は望まないなど、 死に方についての意思表示をしたほうがいいと考えますか?
鳶巣院長: 現状として自分で意思表示をされている方は少数ですが、その方達は、 基本的に、ご家族ともきちんと話ができている様な気がします。 意志表示をされていない大多数の方については、医師から患者さんに死について 直接相談することは難しく、ご家族に相談することが多いのが実情です。 本人と治療中の会話の中で、精一杯情報を集めるように努め、ご家族と 相談しながら、大体の看取りの形を決めています。
=================================================== 全7回ほどの講座でしたが出れる時には三島まで出掛けました。 当事者にならなければ、なかなかこういった講座を聞くチャンスははありませんが そうでなくても、もしかして、これから起こるであろう事態に備える気持ちの準備は 必要です。私が日頃考えたことのないことまで目一杯考えていた時期でもあります。
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| 【記録グラフ】 |
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