tomytomyさん
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14年02月03日(月)
コントロールとは |
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伊坂幸太郎の「死神の浮力」を読んだ。
ちりばめられたエピソードや特徴あるワードが、 ページを追うごとにパズルのピースのように小気味好くハマっていく快感。
相変わらず素晴らしい筆致だ。
死が訪れる予定の人間を、担当する死神が1週間かけて調査し、 死ぬことを「可」とするか「不可」とするかを判定する。
小説のベースはこんなストーリーだ。
普通の人間を装って調査対象に近づく死神と、 調査されていると知る由もない作家の会話のいくつかが実に印象深い。
「飛行機の事故は、死亡事故はほとんど起きない。にもかかわらず、 人間は飛行機よりも、自分の運転する車の方が安全だと感じる。何故だか分かるか」
「自分でコントロール出来るから」
「人は、自分でコントロール出来るものは安心だと考える傾向がある」
「銃の所有率の高いエリアの方が、自殺率がずっと高い。 銃を使うのは自分で、使うタイミングはコントロール出来る。だから、危険な訳が無い。 そう考える。それよりは意図しない恐ろしい事件の方が怖い。」
「自分を買い被り過ぎなんだ。 この時代の人間には比較的、親しみのある、煙草やドラッグも同じ問題だ。 自分で使用頻度を調整出来る、と過信して、結果、コントロール出来ない。」
「人間がやれるのは、自分をコントロールすることではなく、 コントロール出来ない言訳を考えることと、目標を変更することだ」
実に示唆にとんだ会話だな。
原子力発電のことを思い浮かべたよ。 絶対安全と言われた原発はシステム自体は自力でコントロール出来ても、 発電所を取り巻く自然がもたらす災害はコントロール出来なかった。
都知事選じゃ、安易に日本の原発即廃止を訴える候補がいるけれど、 足下の電力事情は特に原発比率の高い関西エリアはきわめて貧弱だし、 火力発電燃料の輸入で、国富を何兆円も海外に流出するくらいに経済損失は巨額だ。
ホント、出口が見えないな。 昨日の日記で書いたスゲー女子力に頼って女子力発電ができりゃいいのにな ……..って、何書いてんだ。
つーか、原発どころか、自分の体重コントロールも出来やしない有様だぜ。 死神が言う通り、コントロール出来ない言い訳を考えて、 目標変えたり……するもんか。
(昨日の運動)トレッドミル20分、エアロバイク50分
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