こんなはずじゃないさん
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12年11月10日(土)
NO.と言うこと。 |
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< 無事でした。
| ウルトラC!!! >
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昨日、お向かいのおっちゃんがお風呂と夕食に来た時に、 非常に申し訳なさそうに 「普段人にものを頼むなんてしたことのない妻が、こんなちゃんにお願いしたいことがあると言い出して・・・。」と。
実は、私はそのお願いの内容を知っていた。 でも敢えて、自分からは絶対にオファーしなかったこと。
そのお願いとは。 うちには昔々、召使いの家族が住み込む用に使われていた、今は誰も住んでいない家がある。 その家を、おっちゃんの家を修理する間貸して欲しいということ。 おっちゃんは私が動物嫌いなのを知っているので、 飼っている動物は自分の家に置いておくから絶対に連れてこないから。。。と。
災害以来、すっかり心が病んでしまって 「動物と離れて暮らすぐらいなら、この家が壊れたままでいいから出て行かない!」と泣き続ける奥さんが、 「向かいの空家を借りれれば、自分の家に動物をおいておいてもいつでも様子を見に行けるから、 あそこだったら引っ越してもいい」と考えたのだろう。
2LDKのその家は、私が引っ越してすぐに改装して、 家具や食器、洗濯機やディッシュウォッシャー、電話もいつでも使えるようにしてあるし、 今までに何人もの人が「貸してくれないか?」と聞いてきたことがあるのだけれど、 今まで一度も人に貸したことはない。
それは私が、この訴訟王国アメリカで、私の敷地で何か問題が起きた時に、 自分がその責任を負う自信などこれっぽっちもないから。
もし今回お向かいさんに家を貸してもこの心配はついてまわり、 良かれと思って貸したのに、何か問題が起こって訴訟になんてなったものなら、 お向かい同士で一生居心地の悪い思いをしながらここに住まなくちゃいけなくなる。 正直、断りたいことこの上ないのだが、 被災して心まで壊れてしまった老夫婦のたっての願いを無碍に断っていいのか、 どうやって断ればいいのかわからなかった。
「一晩考えさせてくれる?」とその場をしのいだものの、どうしたものかと彼にこの話をしたら、 彼は、「正直言ってお向かいが、おっさん一人でお前一人しか家にいない日も 毎日シャワーと飯を食いに来る自体が非常識なのに、 ろくに動物と一緒に引っ越せるアパートを探しもせずに、 自分の利便性だけで向かいのお前に家までかせなんて甘えるにもほどがある!」と激怒して、 「そんなものは、一言でNO!だ!!!」と、断り方を一緒に考えてくれるに話が至らなかった。(T_T)
私は、おっちゃんが非常識だとは思わない。 国は、人体の安全が第一なので、浸水した家はまず住人が家を出て、家の中の物を全て出し、 濡れた壁を全て剥がして乾燥させ薬でカビを除去しないと、次のステップのお金を出さない。 (住人が一時的に住むホテルなどの費用は国が一定額負担してくれる。) でもお向かいは、奥さんの精神が病んでいるのだ。動物のために家を出れない。 だからおっちゃんは、毎日1℃前後の寒さの中、 洗濯ができないからと毎日同じ汚れた短パンとシャツ一枚で、 陽が昇ってから暮れるまで、自分一人で壁を壊しカビを取り除く作業をしているのだ。 陽が暮れて、うちで暖かいシャワーを浴びてクイズ番組を見ながら夕食を取るることだけが 一日の楽しみであるに違いない。
一方私の彼はこの1週間、NYに戻って、既に全てが普通に機能している都会で、 普通に働いて、普通の生活に戻っているので、 この未だに電気も戻らない海沿いの田舎町の暮らしとの間に、温度差があるのは仕方がない。 彼には週末会ってゆっくり説明をしよう。
そして、お向かいのおっちゃんにも頑張って正直に言うことにする。 「出来るだけの手助けをしたいと思っているけれど、 私は出張で留守が多いし、家も貸すために用意をしているわけではないので、 問題が起こらないかいつも心配しないといけないし、 問題が起こっても責任をとることができないので、 申し訳ないけど、家を貸すことはできない。」と。
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