梅雨の不調を心地よく過ごすための3つのヒント【漢方のすすめさんの健康管理カラダカラノート】

トップ>メンバー検索>漢方のすすめさんのトップページ>記録ノートを見る>梅雨の不調を心地よく過ごすための3つのヒント
25年04月24日(木)

梅雨の不調を心地よく過ごすための3つのヒント

梅雨の不調を心地よく過ごすための3つのヒント 画像1
梅雨の体調不良はなぜ起こるのか?

梅雨は気圧や湿気の影響で、不調を訴える人が増える時期でもあります。
梅雨時期特有の気候が、私たちの体にどのような影響を与えるのでしょうか?
主な影響3つを紹介します。

多湿な気候による水分コントロールの乱れ
湿度が高いと汗が蒸発や排尿などがしにくく、水分のコントロールが難しくなります。結果、老廃物の蓄積などの影響で疲労や緊張状態を引き起こすことがあります。


気圧の変化による体への影響
耳の奥にある内耳は、気圧の変化を感知するセンサーの役割を果たします。気圧が変動すると内耳は変化を脳に伝えますが、これが自律神経系に影響を与えると考えられています。自律神経には、活動的な時に働く交感神経と、リラックス時に働く副交感神経がありますが、どちらか一方が過剰に働くと、体の不調につながります。


日照不足によるセロトニン分泌の低下と気分の落ち込み
梅雨は日照時間が短くなる傾向にありますが、日光によって合成が促進されるセロトニンは分泌が低下します。セロトニンは気分、睡眠、食欲、ストレスなどの調節に重要な役割を果たすだけでなく、幸福感やリラックス感にも関与し、「幸せホルモン」とも呼ばれます。そのため、セロトニンン減少は睡眠不足や気分の落ち込みの原因にもなります。





梅雨の時期に起こりやすい不調の代表的な症状は?
梅雨の時期が身体に不調を起こす原因は、先ほど述べたように、気圧の変化や多湿により自律神経の乱れや水分コントロールが乱れなどを引き起こしますが、実際にカラダにはどのような症状として現れるのでしょうか?
主な症状は以下の通りです。

身体的な症状
・疲労感・倦怠感: なんとなく体がだるい、疲れやすい
・頭痛: ズキズキとした痛みや、重い感じ
・肩こり: 首や肩の筋肉が張ってつらい
・めまい: ふわふわする、立ちくらみ
・むくみ: 顔や手足が腫れぼったい
・食欲不振: 食べる気がしない、胃もたれ
・関節痛: 関節が痛む、こわばる
・下痢・便秘: お腹の調子が悪くなる
・冷え: 手足が冷える

精神的な症状
・気分の落ち込み: 憂うつになる、やる気が出ない
・イライラ: 些細なことで怒りっぽくなる
・不安: 落ち着かない、心配になる
・集中力の低下: 物事に集中できない
・不眠: 寝つきが悪い、眠りが浅い




どんな人が梅雨に体調不良になりやすいか?
梅雨の体調不良を起こしやすい人の特徴を挙げ、共感を促します。

冷え性の方、血行不良の方
多湿な気候は血管が収縮し、血流が滞り手足の冷えやむくみの症状が悪化する傾向にあります。自律神経も乱れ、疲労感が増す場合があります。

胃腸が弱い方
多湿な環境にあると水分代謝が滞りがちですが、これが胃腸の不良に繋がったり、消化酵素の働きを弱めてしまう場合があります。
この時期、胃腸が弱い方はさらに消化機能の低下が心配されます。

低血圧の方
梅雨時期は気圧の血流にも影響を与えますが、特に低血圧の方は、めまい、立ちくらみ、倦怠感に気を付けて下さい。
血圧がさらに低下しやすく、朝の起床や活動開始が困難になる場合もあります。

運動不足の方
天候のため籠りがちになる季節ですが、運動不足が水分代謝の滞りに拍車をかけ、むくみや倦怠感をさらに高めます。
運動不足は自律神経の乱れにもつながりますので室内で出来る運動をこころがけるなど工夫が必要です。



梅雨を快適に過ごすヒント3つ

不調知らずで梅雨を快適に過ごすためのヒントとなる具体的な方法を3つのカテゴリーで紹介します。

適度な運動で体内の巡りを潤滑に
梅雨時期は天候が悪く外で出来る運動以外に室内でできるものを取り入れるとよいでしょう。ウォーキングをはじめ、室内で行えるストレッチ、ヨガなど手軽にできる運動がおすすめです。
また基礎代謝をあげるために軽い筋力トレーニング行い倦怠感の改善を目指すのもよいでしょう。

運動することで改善を期待できる具体的な効果は以下となります。

血行促進
全身の血流が良くすることで、体内に溜まった余分な水分や老廃物が排出されやすくなり、むくみやだるさの軽減につながります。

自律神経の調整
適度な運動は、自律神経のバランスを整える働きがあります。気圧の変化などで乱れた自立神経が整え、睡眠不足や倦怠感などの軽減につとめましょう。

ストレス解消
運動は、ストレスホルモンを減少させ、気分を高めるセロトニン等の脳内物質の分泌を促します。梅雨の気分が落ち込みやすい時期には、精神衛生を保つ上でも重要です。

消化機能の活性化
適度な運動をすることで腸の蠕動運動が促されます。これにより消化機能を活性化させ、食欲不振などの消化器系の不調改善に役立ちます。


胃腸に優しい食事で内側から整える

梅雨時期は胃腸の働きが鈍り、消化機能の低下が懸念されます。そのため消化が良く、胃腸に優しい温かい食事を心がけましょう。


積極的に摂りたい食材
・生姜
体を温め、血行を促進する効果があり、梅雨の冷えやだるさ対策に。消化も助け、食欲不振の改善にも繋がります。
・キュウリ
利尿作用が高く、体内の余分な水分排出を助け、むくみ対策に有効です。カリウムも豊富で、血圧の安定にも貢献します。
・ミョウガ
さわやかな香りが食欲を増進させ、消化を助ける効果も。血行促進作用もあり、冷えの改善にも役立ちます。


なるべく避けたい食材
・脂っこいもの
消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけやすいです。梅雨時期は消化機能が低下しがちなので、控えめにしましょう。

・冷たいもの
体を冷やし、血行不良を招きやすいです。内臓の働きも鈍らせ、消化不良やだるさの原因になることがあります。

・生もの(特に傷みやすいもの)
高温多湿な環境下では細菌が繁殖しやすく、食中毒のリスクが高まります。加熱調理したものを中心に摂りましょう。


漢方の力を借りて身体の巡りを整える

梅雨の体調不良に対する漢方の考え方
梅雨の体調不良は、漢方では「湿邪(しつじゃ)」という状態と捉えています。過剰な湿気が体に侵入することで体の巡りを滞らせ、様々な不調の根本原因と考えています

h漢方による湿邪対策
漢方では湿邪対策として、「利湿(りしつ)」という、体内の余分な湿気を取り除くことをまず考えます。同時に、体の状態に合わせて、
「健脾(けんぴ)」(脾の機能を高める)、「化湿(かしつ)」(湿を気化させる)、「活血(かっけつ)」(血の巡りを良くする)、「温陽(おんよう)」(体を温める)などの
方法を組み合わせることがあります。

具体的な漢方薬や生薬の紹介
体質や症状に合わせて様々な漢方薬が用いられますが、梅雨の体調不良によく用いられる漢方薬の例としては以下のようなものがあります。

・五苓散(ごれいさん)
体内の水分代謝を促し、むくみやめまい、頭痛などに有効とされます。

・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
めまい、頭痛、吐き気などを伴う場合に用いられます。胃腸が弱く、水分代謝が滞りやすいタイプの方にご提案。

・茯苓飲(ぶくりょういん)
胃もたれ、食欲不振、吐き気など、胃腸の機能低下を伴う湿邪に用いられます。

・勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)
重い倦怠感、関節の痛み、むくみなどに用いられます。比較的体力がある方向けの漢方です。

漢方は体質に合わせたものが良い!まずはご相談を!
漢方は症状の他、人それぞれの体質を考慮して選ぶことが大切です。
ドラッグストアで選ぶのもよいですが、専門薬局に相談する方法もおすすめです。

漢方の健康堂薬局は痛みシビレを得意としながら、様々な症状を電話で無料相談を行っている薬局です。詳しい症状や体質をヒヤリングしてもらい、適切な漢方を提供してもらうと安心でしょう。

漢方の健康堂薬局
https://www.kenkodo-igaku.jp/



コメントを書く
コメントを書き込むには、ログインが必要です。
ページTOPへ戻る↑
シェアする