steedさん
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09年09月11日（金）
二百二十日 |
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< 水無瀬の滝
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【今日のできごと】
”二百二十日” 立春から数えて２２０日目にあたる雑節。
昔からこの頃には台風に襲われることが多く、農家では厄日とされてきた。この時期、台風の被害から農作物を守り、豊作を祈る「風祭り」が各地でおこなわれる。
”ハッブル宇宙望遠鏡”
故障続きだった「ハッブル宇宙望遠鏡」が、米スペースシャトルの宇宙飛行士らにより修理され、解像度などの性能が約十倍アップ。調整作業を終えたNASAが最新映像を公開した。
地球から3800光年離れた「バタフライ星雲」の消滅する恒星がガスを発する様子がチョウのようにみえるのを、くっきりと映し出した。
1990年に打ち上げられ、老朽化していたハッブルは、故障した機器や電池が5月に交換され、大幅に若返りした。
【今日の感想】
ある高等学校が入試の出題で「廉吏」の意味を問うたところ、「安月給の官吏」という解答が複数あった。最近のことではなく、詩人・土井晩翠が1934年（昭和９年）に出版した随筆集「雨の降る日は天気が悪い」の一節である。漢語が日常の身近にあった当時でもそうならば、「清廉」「廉直」よりも「廉売」「廉価」になじみの深い昨今の誤答率は、おそらく昔の比ではなかろう。私欲のない正直な役人、正答の「廉吏」は遠くなりにけり。
税金で卓球台やゲーム機などを買い、裏金をためこみ、千葉県で発覚した不正経理は３０億円にのぼるという。”預け”と称する手口は納入業者に物品を架空発注し、代金を業者の口座にプールする。業者に見返りも与えずに不正の片棒を担がせるとは、普段は考えにくい。汚職の苗床を見せられたような不潔感がつきまとう。
漢和辞典によれば「廉」には「境目」の意味がある。善悪の境目をわきまえて「廉価」になるらしい。身銭と公金の境目わきまえて「廉吏」・・・と、いまさら社会のイロハを説かねばならぬ馬鹿らしさよ。 2009.9.11読売・編集手帳より
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