tomytomyさん
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10年03月13日(土)
Daimaru Hotel 前編 |
< 不毛地帯
| Daimaru H... >
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何気にNetを見てたら、LAの「Daimaru HOTEL」が出てきた。まだ営業していたとは驚きだ。 私にとって強烈な思い出が残るホテルだ。
20数年前の学生時代、一人旅でLAに行き、リトルトーキョーの「Daimaru Hotel」に数日宿泊した。 「地球の歩き方」を見て予約したホテルとあって、宿泊客は日本人ばかりだった。
異国の旅先の開放感もあって、すぐに他の客と打ち解けた。しかしながら、彼らと話してみると、「プロボクサーになるために来た」とか「大型トレーラーの運転手になりに来た」とか「ヨットで太平洋を横断するため」とかいう若者たちばかりで、私のようにディズニーランドやユニバーサルスタジオやUCLAに行こうっていう観光客がほとんどいなかった。
夜中までお酒を飲みながら話し込んでいたが、皆、それぞれ日本で人間関係や仕事で何かしら問題があって、それぞれの事情を抱えてアメリカにやってきており、似たような年なのに、私だけが能天気な学生だった。 が、彼らは皆、「Please」もろくに言えないまま、とりあえず来てみたって人間ばかりで、私にすれば無謀な人たちばかりだなと驚いたのだった。「Daimaru HOTEL」はそんな無謀な日本人が集まるホテルなのかと思えた。
その夜、私たちの宴の場に女性が一人階段を下りてきて、「ホテルの人呼んで」と言ってきたが、夜中だし安ホテルなのでフロントのシャッターはすでに閉まっていた。「どうしたの?」と聞くと、「赤ちゃんが生まれそう…」と訴えた。見るとその女性は妊婦だった。
すぐにタクシーを呼び、近くの郡病院に行った。Pleaseも言えない人が大半だったので、私とその妊婦ともう一人、宿泊客の女性が同行した。彼女はすぐに診察に連れていかれ、受付で私たちが残った。 「あなたが父親ですか?」と問われたがもちろん違う。書類を書けといわれたが名前も知らない。 仕方なく、彼女が残したかばんを開けると、男性と腕を組んで笑っている彼女の写真が入っていた。 相手は黒人男性だった。
陣痛の周期がしだいに短くなって、苦しんでいる彼女の横で少しずつ事情を聞くと、相手は横須賀で知り合った米軍兵士で、彼女の妊娠を知りつつ、サンディエゴに向かって出港してしまったとのこと。 お腹が大きくなってくるし、彼はいないし、とにかくアメリカで出産しよう、アメリカで出産したら、子供は市民権がもらえるし、と考えて一人で妊娠9ヶ月で50万円持って渡米してきたという。実家の親には絶対に連絡しないでくれと必死に頼んできた。 この人が一番無謀な日本人だった。(続く)
(昨日の運動) なし
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