おじまる子さん
最新の記録ノート
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22年08月31日(水)
無力感 |
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私が担当して採用した最後の新卒世代のうち、一人が早くも退社を決意したと聞いた。 家庭事情で学費や生活費を全て自分で賄い、大学時代は石狩の郡部から毎日2時間以上掛けて通い、成績優秀で学内選抜奨学金や、国の返済免除の奨学給付金を受けるなど、想像を絶する頑張り屋さんの彼女。 入社式での晴れがましい代表挨拶の模様がローカル誌にも載り、「学生時代ずっとバイトでお世話になったオーナーに見せたら、とても喜んでくれました!」って… 私が担当した歴代の中では抜群の成績、人格だった。 少し早口で落ち着きがないように見える点を除いては。 ただ、入社前集合研修の時に、積極性やリーダーシップが前面に出すぎて、何でも仕切るので、仲間が困惑するような場面が多々あり、彼女の長所は諸刃の剣みたいな危うさ&脆さを直感したのも事実だ。 事実、研修の最後の方は「彼女、同期の仲間から浮いてない?」みたいに。
入社後2ヶ月はトレーニング日誌を付けて上司に提出し、それが人事部にも上がって来るのだが、仕事の習得に苦労しているようで、日に日にメンタルも落ちているようだった。 上司の評価コメントも当然よろしくない。 私が気になったのは、日誌に漢字の誤字がとても多かったこと。 こんな漢字間違う?みたいに。落ち着いて書けば彼女の国語力があればなんてことないのに、色んなことを早く書かないと!と焦っている証拠に感じた。 営業所に寄ったついでに昼飯を一緒して悩みも聞いた。 周りに迷惑を掛けてばかり…自信なくした…高卒の同期の○さんはどんどん成長しているのに… 弱音の数々。 できなくて当たり前、あまり自分を追い込むなとアドバイスしたが。 二週間ほど前には、自分の経験談も交えて励ましたが、その時彼女の口をついたのは「"もう少し“頑張ってみます」、え!?もう少しって!! 直ぐに上司には「もう少し」と言ったことを報告したが… その後、お盆休み中にお父さんが来てその時に辞めることを相談して決意したと。 部長が一昨日慌てて営業所に向かったが後の祭り。 なぜ、もっと早く動かないのか! 天下りのあんたにはどうせ他人事なんだろう!と怒りたくもなる、いやこの人には何の期待もしていない。 今辞めたら、アパートの入居費、家財道具、車の購入など、学生時代に貯めた預金を吐き出すためにうちに入社したようなものだ。 来月の新入職員フォローアップ研修には参加してくれるようなので、その時の個別面談には私にも同席するよう指示があったが、もう手遅れだろう。
○○さん、内定数社を蹴ってうちに入ってくれたのに申し訳ない! 多様性を受け入れられないわが社の懐の浅さ、長い目で人を育てられない企業風土を許して欲しい。(許してはもらえないな)
長々と書いてしまった。
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