「ストレス溜めやすい度」解説コラム◆はじめに
何かとストレスの多い時代ではあるけど、そのストレスってどのくらいカラダの中に溜め込んでいるんでしょう?
あぁ毎日ストレスいっぱい!と思っている人でも実はそうでもなかったり、私はストレスとは無縁だわぁと思っていても、実はストレスたっぷりだったり…。
ストレスの感じ方も人それぞれ。あなたのストレス度は全国でどのレベルでしょう?また同じ世代では、みんなどれくらいストレスのある生活をしているのでしょう?
ストレス度とともに、生活の満足度もわかるかも知れない?
◆ストレスって何?
ストレスとは、肉体的、精神的に無痛をもたらす刺激から、体を守ろうとしたり、抵抗するためにはたらく自己防衛反応のことを指します。そしてそのストレスを引き起こす刺激のことを「ストレッサー」と言います。
わかりやすく言うと、ストレスとは 、丸いゴムボールを指で押さえて変形した状態を指します。そして、このときゴムボールを押さえている指が、「ストレッサー」なのです。 ストレッサーは以下のように、大きく4種類のものがあります。 ・物理的ストレッサー 温度(暑い、寒い)、放射線、騒音などの刺激。 ・化学的ストレッサー 薬害、栄養不足など ・生物的ストレッサー ウィルスなどの進入 ・精神的ストレッサー 人間関係、精神的苦痛(怒り、悲しみ、不安、緊張など) 一般的に言われるストレスは、この中の「精神的ストレッサー」のことですね。この「精神的ストレッサー」の中にも、プラスなものとマイナスなものがあります。プラスのものとしては、目標や夢、よい人間関係など、自分を奮い立たせてくれたり、励ましてくれたり、支えてくれたり、勇気けてくれたりする刺激や状態があげられます。マイナスなものとしては、上記にあげた精神的苦痛や、人間関係のトラブル、過労なの、体や心に悪い影響がでたり嫌な気分になったり、やる気をなくしてしまったり、周りの人にも何かしらの迷惑をかけてしまうような刺激と状態があります。 残念ながら、生きている限りストレスをなくすことはできません。個人の意志や、受け止め方で変えられる部分もありますが、本来ストレスというものは、外的や内的な刺激に適応していく過程そのものだからです。 ◆ストレスを感じやすい人
以下のような人がストレスを感じやすいといわれています。
1. まじめで几帳面、融通がきかない人 責任感が強く完全主義者で、努力家。やりたくないことでも、人から頼まれてもノーとは言えず、だからと言って、完璧主義なので妥協もできず、身動きがとれなくなるタイプ。その上、少しでもうまくいかないと落ち込む。ストレスを感じやすい人の中でも最も多いのがこのタイプ。 2. 頑固で厳格な人 何事においても、他人の失敗が許せない。 人がミスをするとすぐイライラしてしまって、それを引き金にストレス状態を引き起こす。ある意味、自分にも他人にも厳しいが、自分の思っているように他人が動かないとイライラが高まる。その上、頑固で融通がつきにくいタイプ。 3. 内向的でおとなしい人 仕事が終わってまっすぐ家に帰りたいときでも、飲みに誘われると断れず、お腹一杯でも残しては悪いからと全部食べてしまう。仕事も一緒。嫌なことをイヤと言えず、ズルズルそのまま人に合わせてしまう。そして、後になって悩んだり自己嫌悪に陥ったり。また、何かあっても人に相談できず、自分の中でためこんでしまって発散もできないのもこのタイプ。こんな生活、ストレスを感じて当たり前ですよね。 4. 取り越し苦労の多い人 必要以上にあれこれ心配してしまうタイプの人。後で、取り越し苦労だったことが分かっても、またすぐ次のことが気になり始め、心の休まる暇がない。 こういう人は、常にストレスを引き起こす原因である「不安」に脅かされているので、当然ストレスも感じやすい。 ◆ストレスを感じると、体にどんな影響を与えるの?
精神面で言うと、ストレスを溜めることで、常識的な考え方ができなくなったり、場合によっては精神病を引き起こす可能性もあります。また、脳はストレッサーを認識すると、自律神経や内分泌系などの調整器官に身体をそのストレスから守るように指示を出します。それによって、血糖値が上がったり、血圧が上がるなど、身体が防御の態勢に入ります。そして、この状態が継続すると、自律神経の機能が乱れ、病気にかかりやすくなったり、悪化しやすくなります。
ストレスが関係している病気として、喘息、狭心症、慢性肝炎、アトピー性皮膚炎、糖尿病などのほかにも、小学生に多い抜毛症や、酸素の摂りすぎで体がしびれ、呼吸困難に陥る過喚起症候群などがあります。 ◆ストレスを解消するには?
基本はうまく気分転換すること。イヤなことはしない。無理はしない。自分なりの方法でというのが原則です。そして、長期間ストレスを溜めず、ストレスを感じたらすぐに発散するようにすることが大切です。 カラオケやスポーツ、友達と会う、ショッピング、アロマテラピーや、ゆっくり休む…何でもいいんです。自分に合った方法であれば。あぁすっきりした!と思える方法を探しましょう。 例えば、「体を動かせば、ストレスを発散できるはず!」と思ってジム通いをはじめたところ、途中から「行かなくちゃ…」と義務感に変わってしまったら、それはまた一つのストレスとなっていってしまいます。 日常から離れて、自分だけの非日常の時間を持つことも大切です。 解消法は、千差万別。自分に合った方法や、自分の好きなことを見つけて、それをする時間を持つようにしましょう。 また上記のストレスを溜めやすいタイプに当てはまる人は、考えすぎたり、イライラしたり、くよくよしたりした時に、自分で気づき、その場で気持ちや思考を切り替えるようにしましょう。何よりもストレスは解消する以前に溜め込まないことが大切。そして溜まってしまったら、すぐに解消する。それを意識的に繰り返していくしかないんです。 何事も前向きに明るく、プラス思考で毎日を送ることができれば、モノの見え方も考え方も、周りの人の気持ちや行動も、今までとは変わって、もっと理解できるようになることでしょう。 この診断チェックにもトライ! - 関連診断-
|
|