私も先日名画「第三の男」のDVDを500円で買いました。価格はさておき、この映画は私が中学一年生の時にテレビで放映されました。1960年のことです。 白黒の画面に光と陰が交錯して映像として奇麗だと感じましたが、ストーリーについては全く理解できませんでした。後半にウィーン(でしたか?)のメリーゴーラウンドが出てくるのと、地下下水道での追跡劇、そして有名な並木道のラストシーン...。 それらも記憶にあるのですが、私にとっての大革命をもたらしたのはあのテーマソングとその不思議な音色の楽器「ツィター」でした。あの主メロディと合間に出てくるサビのメロディ、そして恐らくアドリブで演奏したものと思える別旋律。これらが中学一年生の私の記憶領域を一晩中独占してしまい、メロディに邪魔されて一睡もできませんでした。音楽的な最大の大変革でした。後日、横浜の夜の世界でバンドマンを経験したのも確実に関係しています。 そして、DVDの中に流れる同じメロディ、もう堪りません。おまけに現在はストーリーを理解できます。たったの500円で素晴らしい世界を再現できました。
The Third Man は私も大好きなフィルムの一つです。言われるように地下水道、ラストシーンは何時までも記憶に残っています。 500円のDVDが出てからは随分たくさんのフィルムを買いました。心の旅路、シェーンなどなどです。 結構楽しいものですね。