grillさん
最新の記録ノート
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09年03月31日(火)
別れた理由 |
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< 良い天気だったので
| 桜はまだですね >
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この頃、妻の様子がおかしい。 酷く神経質かと思うと泣きそうな顔でぼんやりとしている。 今も立ち尽くして窓の外をじっと見つめている。 「どうしたのだ?」と訊くと。 「見られているのよ。いつもあの二人に。馬鹿にした顔でいつも見られているの。」 こちらのマンションと隣り合って、もう一棟、マンションが並んでいる。 妻の視線を追うと、こちらよりほんの少し低い階の窓越しに確かに姉妹らしい二人の若い娘の顔が見えた。 微笑みながら、こちらを眺めているように見えなくもない。 だが、別の何かを眺めているのかもしれない。 「いつも見ているのよ。それも馬鹿にした顔をして。」 向かいのマンションの方が高級だから、そう思うのかもしれない。 「カーテンを締めればいいじゃないか。」 「いやよ。逃げ隠れするみたいじゃない!」と癇癪を起こした。 私は思わずカーテンを締めて、妻を壁に押さえつけた。 「もし君が気持ち悪いと言うなら、僕が文句を言いに行くから。」 その時だった。カーテンの向こうから丸い光が刺して、布の上をぐるぐると動いている。 「鏡よ」妻が言った。 私がカーテンを開けると、姉妹の一人が鏡に太陽の光を反射させてこちらに当てている。 姉妹だけではなく、その両親と思われる初老の夫婦までこちらをじっと見ている。8つの瞳だ。 「もう堪らないわ!」 いつの間にか、妻は私の猟銃で狙いを付けようとしている。 「馬鹿なことは止めろ!」 私は彼女の腕ごと銃口を上へと押さえつけた。こんなことで家庭を失うのは馬鹿馬鹿しい。 狭い部屋に銃声が轟いた。散弾は天井へと発射された。 その音が響いた瞬間、向かいの部屋の家族は逃げ出すようにカーテンを閉じた。
というガロの短編漫画みたいな夢を見た。 一日仕事、何も無い日でした。
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