grillさん
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09年06月22日(月)
執着。 |
< no title
| 六義園にて。 >
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仏教では無我の境地を悟りとし、尊いものとする。 しかし、こと文芸の世界では、強烈な執着が優れた作品を生み出す場合が多いのではないかと思う。 私の好きな川端康成などは生涯を通じて若い女性に執着し続けた。 永井荷風は花柳界、売春婦への執着を貫いた。 泉鏡花は女性への幻想に執着したと言えるかも知れない。 谷崎潤一郎の春琴抄などは、人間の執着自体を描いた傑作。 カポーティは時に洒脱で、時に憂鬱だが、一貫して人間の内面の世界に執着したのかも知れない。 小説は作家の理念や哲学から理解されやすいが、 その人の体質と密着した執着という、どろどろとしたものから読み解く方が面白いかもしれない。 何も無い一日の戯言でした。
※春琴抄の作者を間違えていたので修正。耄碌してるなぁ。
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